蟹ツーリングのレイヤリングについての解説:KUSHITSNI名東店
では予告通り、先日の「蟹大名ツーリング」のウエアに関して解説いたしマス。
まずは上半身。
基本通り、アウター、ミドル、アンダーのレイヤードです。
アウターは昨年購入した「ウインターアメニタジャケット」です。
このジャケットはとても軽くて着易いうえデザインもPOPで気に入っています。
アンダーは、何年か前のウインターロングTシャツです。
アンダーに関しちゃ年次によってそんなに機能的上積みというのはありませんので、数年前のものでも充分なのです。
で、悩むのはミドルレイヤーなんですよね。
アウターの性能もモデルによって差がありませんので、温度域に合わせて一番調整幅があるのがこのミドルレイヤーです。
毎年のことですが、この季節の山陰地方は名古屋の真冬並みに気温が下がります。
やはり昨年購入してすこぶる気に入っているウインドストップパーカーと直前まで悩んだ末に、これまた数年前に購入したキルティングインナーをチョイスしました。
これは薄く中綿が入っている分、WSパーカーよりも暖かいだろう・・・と思ってのチョイスです。
しかもこのインナーは身体に沿うようにフィットする形状ですので体温が逃げ難く体感的な暖かも結構高いのです。
デザインもなかなかオシャレですしね。
アンダーと違ってミドルレイヤーは人目に触れる機会も多いのでデザインも大切です。
基本、今回のツーリングはこの組み合わせで過不足ありませんでした。
温度域も大体5℃〜11℃くらいで、この季節の山陰としては割と暖かだったのも幸いしました。
ただし、帰りの北陸道〜名神ではこれにもう一枚ダウンを追加しています。
つまりこの4枚の重ね着です。
中綿の入ったウインタージャケットに、さらにダウンを追加するのはもう「最終手段」です。
この日は外気温そのものは一桁台後半でしたのでさほど低くはなかったのですが、何しろここまで6時間以上雨に打たれていますのでかなり体温は奪われています。
夜中の関ヶ原通過に備えてのレイヤリングですね。
さすがに「+ダウン」の効果は絶大です。
ああ・・それと・・・
この「ウインターアメニタジャケット」の防水性は特筆すべきものがありますね!
テストのためとカッパ着ることの面倒さで、ほぼ終日雨のなかレインスーツなしで走行しましたが、インナーへの浸水は皆無!!
やはり止水ファスナーと、縫い目のシームテープ処理というレインスーツ並みの処理の効果は絶大です。
構造上「完全防水」とは謳っていませんし、そこを保証するものでもないんですけど、このジャケットのオーナーさんは「結構雨の中もイケるよ!」ってのは憶えておいてくださいネ!
ちなみに春・秋物のアメニタジャケット系もほぼ同等の性能を持ってますよ!
では下半身です。
これはもう定番の組み合わせですね。
エクスプローラー(カントリー)ジーンズと高機能アンダーです。
ただ、この組み合わせって「防寒のためのベストな組み合わせ」ではけっしてありません。
今回まさに西宮店の小林店長がまさにその「ゴア上下」での登場でした。
ちなみに今回くらいの温度域ですと「暑い」とのことでした(笑)
また小林店長の感想ですと、このゴアパンツの暖かさは、感覚的に「エクスプローラー+高機能アンダー」の倍近いんじゃないか?とのことでした。
それでも僕がエクスプローラーパンツをチョイスする理由は、「シートへのグリップ感」と「デザインのカジュアル性」に二点を優先するからです。
では次はグローブです。
これの防寒性能に関しては事前に企画開発部に確認したところ、「ゴアレザーほどではないが、それなりにそこに肉薄する」とのことでした。
ハイ!!じゃあテストしましょう!!
右手がアウトドライ。左手がゴアレザーです!
このためにグローブ何本か持ってきましたよ!!我ながら仕事熱心なことw
この比較を「朝の名神高速関ケ原付近」で行いました。
ちなみに養老SAまでは、「素手に両手アウトドライ、グリップヒーターON」で来ましたが、これですと養老SAに着くくらいにはジンワリと指先が冷えて痺れ始めていました。
で、このゴアレザーとの比較も「素手にグローブ、グリップヒーターON」で行いましたが、走行するにしたがってアウトドライ側がジンワリと冷えてきます。
うーむ・・・やはり防寒性能はゴアレザーに軍配が上がります。
ただしその後気温が上がってくると両者にはほとんど差を感じなくなります。
どうやらゴアレザーがその真価を発揮するのは「外気温5℃以下」の状態のようです。
そこは概ね予想の範囲内でしたが、僕はあえて今回アウトドライを新調したのはその防水性能への信頼性です。
これはもう経験則からなのですが、グローブの防水性能に関してはゴアテックスよりもアウトドライに圧倒的な信頼性を寄せています。
そこで二日目の雨の走行でも両手で比較してみました。
雨天ですとグローブ装着に難が出ますため、両手にインナーグローブ装着。グリップヒーターはONです。
その状態で雨天走行すること約5〜6時間。
両者ともにしっとりと濡れ始めていますが、やはりアウトドライ側の方が相当軽微です。
うーむ・・つまり防水性能に関してはアウトドライに軍配が上がりますね!!
この両者のチョイスに関してては「防寒か防水のどちらを優先項目にするか?」を念頭におかれるのがよいかと思います。
防寒性能に関してはインナーやグリップヒーターで補完していけますので、僕の今後のウインターグローブはアウトドライをメインにチョイスしていく予定です。
ただですね〜〜。
EX-5124 アウトドライエクスプローラーグローブです。
まさに「究極のツーリンググローブ」なんですね。
ただしこのグローブには保温性がありません。
そこでインナーとの併用となりますが、このインナーグローブというのは言うまでもなく「春秋用グローブをウインターグローブ並みにさせる性能」までは持っていません。
今回養老SAエリアから先はこの組み合わせで走行したのですが(つまり僕は今回グローブはインナーも含めると4セット持って行ってますw)、外気温が一桁台の後半(8℃以上〜)ですとこの組み合わせでも充分耐えられます(もちろんグリップヒーターはONですが)。
そこで、このグローブに保温性がプラスされればそれこそ「最強のウインターグローブ」になり得るわけで、もちろん試みましたよ!!
モンベルの厚手のインナーグローブに、このEX-5214をオーバーサイズで組み合わせてみました。
結果・・・・「ゴアゴアし過ぎてとてもオートバイを操作なんか出来ません」wwww
一番望ましいのは、このグローブをベースにしたウインターグローブを開発してくれることですね。
企画のS部長どんなものでしょうか?次回の新作展示会で期待しておりマス。
以上、あくまでも僕の視点ではございますが、「冬場のレイヤリングについての考察と実践」でした!
ぜひ参考にしてみてくださいね〜〜!
- 2017.11.26 Sunday
- ツーリングノウハウ
- 12:43
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- by kushitanimeit