九州・長崎の旅2017 エピローグ:KUSHITANI名東店
毎年夏が近づくと、お客さんや他の店の店長さんから決まってこう聞かれます。
「今年も北海道行くの?」
僕はその度に、「ええまぁ・・どっかには行くと思いますよ」と曖昧に答えるのもまた恒例になりつつあります。
実はオートバイでの北海道ツーリングは2009年が最後ですので、もう8年も行っていないことになります。
毎年夏になると北海道へ行かれるお客さんをブログでご紹介したり、facebookにも「夏の北海道ツーリング」に特化したページを作ったりしてますので、言ってみればそういう印象操作を自らやっているようなものなのですが、それにしても人の印象というのは恐ろしいものですね。
しかしまぁ、そもそもが「他人がどこへ行ったか?」なんてことをそうそう人は記憶にはとどめていないということなのでしょう。
正直に言ってしまえば、僕も「誰がいつ何処にツーリングしてたか?」なんてことはそう詳細には憶えていません(笑)
さて。
本文中にも書きましたが、今年の行き先は昨年囁かれた地元民のこの一言でほぼ決まっていたと言っても過言ではありません。
「平戸の海も綺麗だけど・・・五島はもっと綺麗かよ」
また20年近く前ですが、名東店に五島列島出身の常連さんがいらっしゃって、ことあるごとに海の綺麗さや魚の美味しさについて聞かせてくれていました。
それから僕の胸の中には、五島列島に対する仄かな憧憬が灯り続けてもいたのです。
そもそも長崎県は鎖国中も唯一海外貿易の窓口になっていたり、キリスト教文化が根付いていたりと、どこか他の土地とは違った異国風の空気が感じられます。
昨年平戸を旅した時にもそんな雰囲気を感じたものです。
それが島ともなれば尚更なんじゃないか?
僕の五島への憧憬はさらに募りました。
しかし五島全てを丹念に周っていたら、僕のお休みではとても足りません。
まずは一番大きいところから行ってみよう・・と福江島を選んだわけです。
ここ何年か夏のロングツーリングの行き先に悩むことが多かったのですが、今年に関してはそこに悩まされることはほとんどありませんでした。
結果として、昨年に続き、今年の九州・長崎の旅は「ほとんどパーフェクト」とも思えるほどの素晴らしいものになりました。
信じられないくらい綺麗な海で泳ぎ、小さく静かな教会を訪ね歩き、そこかしこで絶景に心躍らせ、なによりも人との出会いにも恵まれた旅でした。
しかし僕は思うのです。
身も蓋もないことを言えば行き先というのはそれほど重要じゃないのではないかと。
夏という季節と、その季節に旅をするということの特別感は、ある種「心のありよう」なのです。
ですから夏の旅というのは、何処に行こうが何をしようが、結果としては常に揺るぎのない正解しか生まないのです。
それでもやっぱり天気は悪いよりいい方がいいですし、景色もきれいなことに越したことはありませんし、出会う人もイジワルな人よりも優しい方がやっぱりいいに決まってます(笑)
昨年の旅日記のエピローグは、僕はこんな風に締めています。
皆さんの夏はどうでしたか?
僕の夏は100点満点でした。
では今年はこう言って終わりたいと思います。
今年の僕の夏は120点でした
皆さんの夏が、忘れられないスペシャルな夏であったことを心から願ってこのレポートを終わります。
- 2017.08.29 Tuesday
- ツーリングレポート
- 19:46
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- by kushitanimeit