リーテルソックス入荷しました:KUSHITANI名東店

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    田植え真っ盛りのこの季節、田圃に水が張られた時だけに見られる景色が楽しめますよね!

     

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    そんな景色の写真を撮るのも通勤時の楽しみです!

     

     

    しかしそんな爽やかな季節に珍事が発生しました。

     

    昨晩帰宅途中に買ったネギが、帰宅後にメッセンジャーバッグの中からなくなっていたのです。

     

    「ありゃ!!?どっか落としたか!!」と、周囲を探し回ったのですがどこにも落ちてません・・・

     

    あ〜あ・・・もったいない・・・と諦めて、今朝駐輪場へ行くと・・・・

     

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    あら?こんなところに九条ネギww

     

    昨晩ここは確かに点検したんですけど、その時にはありませんでした。

    どー考えてもネギが自ら這ってやって来たとしか思えませんww

     

    忠義なネギだことw

     

    さてさて、そんなことはともかくとしまして長らく欠品気味だったアイテムがドカンと入荷しました!

     

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    足首〜フクラハギの筋肉をサポートして疲労軽減するだけでなく、チェンジパット部は補強が入っていたり、速乾性素材を使用していたりと、この季節のライディングのための機能満載のソックスです!

     

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    今でしたら各サイズ・各色在庫ございますのでぜひどーぞー!!

     

    なんだか久しぶりに店舗のブログっぽいこと書いた気がします(笑)

     

     

     


    7インチタブレットをめぐる冒険:KUSHITANI名東店

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      最近すっかり仕事以外の記事ばかりになってますがご容赦を・・・

       

      えー。

      アンチスマホ派のワタクシにとっては、「ガラケー&タブレット」というのがオレ的無敵の組み合わせでして、これまではグーグル社の出していたNexus7(2012)とガラケー(G'zONE)というペアを愛用しておりました。

       

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      これで日常でもツーリング先でも過不足ななかったのですが、この手のモバイル機器というのはそもそもがそんなに長年の使用というのを想定していないのでしょう。

       

      もう昨年くらいからNexus7の方がもう明らかに「だましだまし使ってる」という状態になっておりました。

      2012年モデルを2013年の6月に買いましたので、使用期間はほぼ4年ですが、まともに動いていた年数でいうと2年半程度です。

       

      ここ1年くらいは、タップしてもまるで立ち上がらないアプリをジ―――ッと30秒〜40秒ほど眺めてからでないと何も出来ないという有様で、正直「相当の忍耐力を要する割りには、ほとんど何の役にも立っていない」という状態でした。

       

      そのうえバッテリーは半日ももたない上、24時間充電しても満充電にもならず、常に充電できる環境ではないところにはもう持ち歩きもしなくなっていました。

      (それに比べると7年使っているガラケーは全く壊れませんし不具合も発生していません)

       

      ここ1〜2年、「次期タブレット選定脳内会議」を繰り広げていたのですが、これがなかなか難航していたのです。

       

      と・・言いますのも、僕は絶対的にタブレットは7インチという大きさにこだわりがあるのです。

       

      視認性と携帯性との絶妙なバランス・・・それが7インチタブレットだと確信しておるのです。

       

      そしてもう一つのコダワリがSIMフリーモデルでした。


      僕は旅先にも持ち歩きたかったですから、Wi-Fi環境のないところでもネット接続出来るという条件が必須だったのですが、Ipadなどは(Wi-Fiモデル以外の)3G回線も使用できるモデルはキャリア経由でしか購入出来ずかなり高額でした。

       

      2013年時点では、信頼できるメーカーのSIMフリー7インチタブレットというのは、ほぼこのNexus7一択でした。

       

      しかしどーも世間はこの7インチタブレットというものに対して冷淡です。

      その証拠にNexusは2013年モデルを最後に、6インチと9インチの二本立てとなり、7インチは廃止されてしまいました。

       

      なんということでしょう!!?


      6インチはただの「デカいスマホ」です。
      9インチはもう「中途半端なノートパソコン」です。

      7インチこそがタブレットというものの利便性を最大限生かせるベストサイズだと確信しているのですが、僕の好みというのは往々にして世の中のマジョリティーとは必ず相容れないのです。そう、必ずw

      しかしもうNexusちゃんの不具合はもう抜き差しならないところまできていました。
      アンドロイドのVerを最新にしたりしたのがいけなかったんでしょうか?w

      久し振りに価格COMなどを覗いておりますと、最近また7インチタブレットは若干息を吹き返しているじゃありませんか。

      そこで評判もかなりよく、価格もそれなりに手を出しやすいこのモデルを購入しました!

       

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      HUAWEI MediaPadT2というモデルです。
      最初はHUAWEIを何と読むのかも分かりませんでしたw

      大きさはNexusよりも一回り小さく、重量もかなり軽くなってます。

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      ネットでポチった翌日には早速やってきましたので各種設定をしますが、まずはSIMカードの設定からです。

      Nexusちゃんからこれまで使っていたカードを抜いて、HUAWEIちゃんに入れようとすると・・・

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      ンガッ!!
      サイズが合わねぇ!!

      知らなかった・・SIMカードにサイズがあるだなんて・・・orz

      なになに?Nexusの方がマイクロSIMで、HUAWEYの方はナノSIMだって??
      知らねーよそんな規格!!

      僕の契約してるSIM業者のWEBサイトを見てみますと、一応交換してくれるみたいですけど「サイズを小さくしたい場合は切ってください」とか書いてありますwww

      「切ってくれって・・ハサミか何かで切るのかよ?」と冗談交じりで思ってネット検索してみると、本当にハサミやカッターで切ってんのね・・・

      あ・・そんな原始的なことでいいんだ・・
      で、さらに検索していきますと、世の中にはちゃ〜んと「SIMカッター」なるものが売られてるんですね。

      不器用な僕がハサミなんかで切ったら失敗するに決まってますので、早速アマゾンで注文します(700円くらいでした)。

      そして翌日。

      注文履歴では「翌日到着」となっていたのですが、待てど暮らせど配達がきません。
      しかし今の世相で、アマゾンさんの配達のことをヤマト運輸さんに問い合わせをするのって物凄い罪悪感を感じましてw我慢して待ちます。

      そしてようやく夕方6時ごろ到着したSIMカッターなるものは!!

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      ほとんどホッチキスですww

       

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      まあ原理的にもホッチキスに近いものですから似たような形状になるのでしょう。

       

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      箱絵の貧弱な取説を見ながら作業しますが、数種類同梱されているアダプターのうち、該当するサイズにカードを載せてバチンと打ち抜くようです。

       

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      ホントにこれでいいのかな〜??

       

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      と・・ドキドキしながら打ち抜きます。

       

      エイヤッ!!

       

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      で、こんなんになりました。

       

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      しかし打ち抜かれたあとの方を見てみると・・・

       

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      あのーーー・・・・

      なんか金属チップが盛大に残ってるんですけどwwwww

       

      いいんかな〜?こんなアバウトなことで???

       

      で、これをHUAWEIに差し込んで起動しますと・・・

       

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      おお!!早速「4G」の表示とともにアンテナが立ってます。

      SIMカードの切断に問題はなかったようです。

      (じゃあ打ち抜いた後に残ってるチップは何なのだ?とwww)

      Nexusは4G非対応でしたが、HUAWEIは4GLTE回線対応になっています。

      あ・・しかし・・・ネットには繋がりません(もちろんWi-Fiだと繋がります)。

       

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      えーー??なんでだよう!!

       

      と・・これまた検索いたしましたら、アクセスポイントを設定しなくちゃいけないのね。

      HUAWEIさんよ!ちゃんとその辺取説に書いてくれよなぁ!!

       

      で、僕の契約している接続業者(ijjmio)を選択しましたら、ちゃんと繋がりました!

       

      おお!!しかもなかなかサクサク動くじゃないの!

       

      さすが4Gだ!(いまさらそこに感心してんのもどうかと思いますがw)

       

      新品だけあって、さすがに各部の動きもスムーズですしバッテリーも驚くほど持ちます。

       

      またしばらくはこの「7インチタブレット&ガラケー」が僕にとっての「旅に持って行く最強コンビ」としての地位を保つと思われます。

       

      しかしなんですね。

       

      このSIMカッターってヤツ・・・今後使う機会はやってくるんでしょーか??

       

      お客さんのなかで、SIMカードを切らなきゃいけない局面を迎えてる方はどうかこの記事を思い出してください。

      お店にカッター常備しておりますので、ぜひお使いくださいね!!

       

      ただし打ち抜くのはご自分でお願いしま〜っす(笑)

       

       


      写真で選ぶコーディネート!:KUSHITANI名東店

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        80年代、90年代は「ウエアの色はバイクに合せて」というお客様が多かったのですが、昨今そういう選び方をする方は少数派になっています。

         

        どちらかというと、普通に服を選ぶのと同様お客さんのお好みや、お手持ちのパンツとのコーディネートを重視される方がほとんどです。

         

        そうなると、以前に比べて店頭でカラーやモデルの選択に悩むお客さんが増えてまいりました。

        昔のように「赤いバイクだから赤いジャケット」っていう単純なものじゃなくなってますからね〜。

         

        でもこの悩んでる時間が楽しいんですよね!

         

        バイクウエアだって服ですから、出来れば自分のスタイルに合って、尚且つ自分に似合う一着を見つけ出せたらバイクライフはより一層楽しくなります。

         

        ただなかなか鏡を見ているだけだと、どっちがより好みに近く自分に似合ってるのか分からなくなっちゃいませんか?

        僕は服を選ぶときにムッチャクチャ悩む方ですのでそのお気持ちよーーっく分かるんですよね。

         

        で、そんな悩めるライダーさんにはこんな方法をご提案しています。

         

        悩んでるウエア全ての着用状態を僕が写真に撮りまして、お客さんのスマホやタブレットに転送するのです。

         

        案外鏡を見ている時よりも、写真の方が客観的な視点で見られたりもするんですよ。

        なかにはその画像をSNSにアップして、より「いいね!」が多い方を選ぶ・・というお客さんもいらっしゃいます。

        (今時な選び方ですよね〜)

         

        昨日も、ジャケットでお悩みの女性ライダーさんにこの方法で検討して頂きました。

         

        候補は、パワーエイジのリネンライダースと、クシタニフルメッシュジャケットです。

         

        まずはリネンライダースから。

         

        ナイロンフルメッシュジャケットと遜色のない通気性を持ちながら、天然素材の肌触りの良さで大人気のモデルです。

        昨年モデルは瞬時に完売してしまいましたが、今年モデルももうこのチャコールグレーのMサイズを残すのみとなってしまいました。

         

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        基本メンズモデルですが、身長が160cm以上ある女性なら問題なくフィットします。

         

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        パンツはレディースのストレッチフィットパンツをチョイスしていただきました。

        この組み合わせ、なかなかいいですよね。

         

        次はクシタニのフルメッシュジャケット(ネイビー)です。

         

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        値札隠すの忘れました・・スイマセン・・

         

         

        こちらは純然たるレディースモデルだけあって、よりシルエットは綺麗に出ます。

         

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        スタイルのいいお客様でしたのでどちらもとてもよくお似合いでしたが、結果クシタニフルメッシュジャケットをお買い上げいただきました!!

         

        ありがとうございましたー!

         

        皆さんもカラーやモデルで悩まれた時はぜひこの方法で検討してみてください。

         

        撮影は僕に遠慮なくお申し付けくださいね!!

        本当は「女性に限る」と言いたいところなのですが(笑)、どなたでも撮りますのでお気軽に!!


        5月の映画総括:KUSHITANI名東店

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          一昨日のお休みの日、お天気もあまり芳しくありませんし、よんどころない事情でオートバイはドッグ入りしておりますので街に映画を観に出かけました。

           

          5月は結構楽しみにしている映画が何本か封切されているのです。

           

          まずはこれを観に行きました。

           

          「真白の恋」です。

           

           

          あまり大きな劇場ではやっておらず、愛知県では伏見ミリオン座でのみ(しかも一週間限定、一日一回のみの上映)上映という地味な扱いの映画なのですが、劇場で予告を観てからどうしても観たかった映画の一本でした。

           

           

          頭に軽い障害をかかえる女の子が、東京からやってきたカメラマンとふとしたことで知り合い、心を通わせていく模様が静かに描かれています。 

           

          初めて恋をする女の子の、可愛さと切なさが溢れ出そうな映画です。

           

          2人を繋いでいくアイテムとしてカメラが使われているのも僕の中で高ポイントでした。

           

          とてもいい映画なのにあまりに地味な扱いなのが残念ですが、まだ若い監督さんですので今後に期待ですね。

           

          ちなみに監督さんは、僕の大好きな岩井俊二監督の主催するplay worksにシナリオの陪審員として参加されていたそうで、その辺も僕の感性にヒットしたのかもしれません。

           

          確かに絵作りにはちょっと共通ものも感じました。

           

          そして次に観に行ったのは3月から公開を楽しみにしていたこれです。

           


           

          降旗康男監督、木村大作撮影というコンビは、かつて高倉健さんとのトリオで数々の名作を生んできた巨匠ペアですので、最初からそのクオリティは保証されたようなものです。

           

          そして映画の出来もその期待を裏切らないものでした。

           

          脚本にしても役者さんの演技にしても、それこそカメラワークや編集にしても「どこを切り取っても破綻がない」ってのは流石としか言いようがありません。

           

          しかしこれはもうあくまでも個人の感想でしかないのですが、僕は「真白の恋」の方が心に響きました。

           

          ジャンルの違う映画を比較すること自体がナンセンスなんですけど、やっぱり映画って瑞々しさも大事なんだなぁとシミジミ思ったわけで。

           

          あ・・奇しくもこの二本の映画はどちらも富山を舞台にしています。

          富山の街の美しい風景や雄大な自然も楽しめますよ。

           

          さて。

           

          ここのところ「最初から観るつもりだった映画」の他に、「もともと観るつもりなかったんだけど、時間とかの都合でなんとなく観た映画」も幾つかありました。

           

          そのうちの一つがこれ。

           

           

          もうね。

          素晴らしく予定調和が予想され、そして予想通り(予想を上回る?)予定調和ぶりでした。

           

          もうこのパターンの映画ってやりつくされてるじゃないですか?

           

          「ウォーターボーイズ」とか「スウィングガールズ」とか。

          (多分この系譜の映画って「シコふんじゃった」くらいから始まってるんですかね?その辺の解説はまた識者に求めたいところなんですけど)

           

          中には名作もありましたよ。

          上記二作以外でも「フラガール」とか大好きですし。

           

          でももういくらなんでも食傷気味だろ?なぁ?もう行く着くところまで行っちゃってんじゃない?

          よりによってチアダンスとか・・・

           

          と・・思ってたんですけどね・・・

           

          これが案外よかったんですよ。いやむしろ「かなり良かった」んですよ。

          僕も年取ったんですかねwww

           

          ただひとつ残念なのが、エンディングロール見て「あ・・あの主演の女の子が広瀬すずなのか」と気が付いたわけでw

          「海街ダイアリー」にも「怒り」にも出てたはずなのにどーも人の顔(特に若い子)の顔が憶えられませんw

           

          逆に「全く期待せずに観に行ったら、その低い期待値をも下回った」映画もあったのですが、それについては差し障りがありますので作品名は控えますw

           

          一つ言えることは僕は三池崇史監督とは相性が悪いようでw

           

          さて。

          そんな感じで割と「当たり」の多い今月封切の映画ですが、もう「い・ち・ば・ん」楽しみにしている映画がいよいよ今週末封切られます。

           

           

           

           

          河瀬直実監督、長瀬正敏主演のコンビと言えば、2015年に封切られた「あん」という後世に残る名作のコンビですので否が応でも期待は高まります。

           

          実際試写を観た方も絶賛されていますし、僕の信頼する映画マニアの方の情報でも「期待の上いく出来栄えです」という太鼓判を貰っています。

           

          これは来週観に行く予定ですのでまた感想などアップしますねー。

          (このブログは映画情報が目的じゃないんですけどねw)

           


          なぜ僕は名古屋に来るに至ったのか?:KUSHITANI名東店

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            先日常連さんと雑談中こんなことを聞かれました。

             

            「店長、出身は千葉ですよね?で・・大学は大阪だったんですよね?なんで名古屋に来ることになったんですか?」

             

            ああ・・そうだよなぁ。

            普通は疑問に思われるかもしれませんよね。

             

            特に愛知県の方はあまり他県に移り住むことないですもんね。

            (そして瀬戸市に住んでさらに実感したのは、瀬戸の人はほとんど生まれて死ぬまで瀬戸で暮らすということです)

             

            まぁひと言で言ってしまえば「転勤先として赴任したから」ということになるんですけど、実はここにもちょっとしたエピソードが存在しますので、この機会にちょっと語ってみたいと思います。

             

            話しは1992年に遡ります。

            今からちょうど25年前のことですね。

             

            当時僕は、1年間の(地獄のようなw)高松勤務を終えて、岡山店に赴任してそろそろ3年が経過しようという頃でした。

             

            *岡山店勤務時代です。お客さんとキャンプツーリングに行った帰りだったんじゃないかな??

             

            岡山店は高松店に比べ、店舗の規模や売上も2〜3倍はあろうかという優良店舗でしたが、その3年間も波風なく岡山にいたのかというとそうでもなく、半年ほど臨時で浜松店(今の本店とはまた別のお店です)に勤務していたこともありました。

             

            実はこの半年の浜松店勤務がこの話しのちょっとした鍵にもなっています。

             

            さて。

            浜松勤務から戻って半年ほど経った1992年のちょうど今頃のことでしょうか?

            当時の販売課Y課長から1本の電話がありました。

             

            「藤森クン・・急で悪いねんけどまた転勤してくれへんかなぁ?」

             

            「え??場所はどこですか?」

             

            「それが・・鈴鹿店やねん」

             

            僕は「うーむ・・」と考え込みました。

            転勤自体にそれほど抵抗はありません。

             

            岡山の暮らしはそれなりに安定はしていましたけど、「そろそろ変化が欲しい」と思っていた時期でもあったのです。

            当時の丸山店長(今も岡山店の店長さんです)は、全くうるさいことを言わない鷹揚な店長で好きなようにやらせてもらってはいたのですが、20代後半に差しかかろうという当時の僕としましては「もうちょっと緊張感のある環境に移りたいな」という思いも少々ありました。

             

            したがいまして転勤話しそのものはそれなりに「渡りに船」ではあったのですが問題はその場所です。

             

            少々補足的な説明をするのなら、当時の鈴鹿店というのは、オーナーさんがいらっしゃるフランチャイズ(FC)店でした。

             

            しかしその経営があまり芳しくないため、オーナーさんから「店舗を本社の方で買い取って欲しい」との打診があり、そのために誰か社員を店長として派遣しなくてはならなくなったことから、その話が僕のところへ回ってきたというわけなのです。

             

            ねぇ?どこかで聞いた話しでしょ??(笑)

            まるっきり僕が高松店へ転勤した際と同じ構造の転勤話だったのです。

            (その時のエピソードはコチラをどうぞ)

             

            そして驚くべきことに、この鈴鹿店のオーナーさんというのが旧高松店の元オーナーさんでもあり、当時の鈴鹿店店長というのが、僕が赴任する前の高松店の店長だったKさんだったのです。

             

            つまり構造だけでなく登場人物もあの時と全く一緒というわけです。

             

            こんなことってあるんですね。

             

            僕は正直「またこのパターンかよ・・」と思いました。

             

            転勤話そのものは歓迎でしたけど、正直鈴鹿店への勤務はハッキリと「嫌」でした。

             

            理由は幾つかあります。

             

            まず第一に、「また全く知らない田舎町で、知り合いが一人もいないところであらためて一人で生活していく」ことを想像しただけで心底暗澹たる気持ちになったのです。

            否が応でも高松店勤務時代の苦しさが蘇ってきてしまいます。

             

            転勤ともなれば「知り合いが一人もいない土地で新しい暮らしを始める」ということにおいては変わりはないわけですが、やはりその土地や店舗の条件で生活様式は全く変わります。

             

            それはもう高松店から岡山店へ転勤してみてしみじみ痛感しました。

             

            岡山は高松に比べてやはり「都会」でしたし、何よりもお店の売上もそれなりに良かったのでお客さんの数も多く、毎日のように顔を見せてくれる常連さんも一人二人ではありませんでしたので、親しい人間関係もすぐに形成することができました。

             

            そして周囲に商店やレジャー施設もそれなりにありましたので、日常的な気晴らしがしやすかったのも精神衛生上助かりました。

             

            それに比べ高松店は、周囲に他に商店らしい商店もない殺伐とした郊外のバイパス沿いのお店で、毎日毎日、一人か二人のお客さんとの会話以外会話らしいものもなく、閉店後はまた店の二階で一人きりテレビを観るか本を読んで過ごすしかありませんでした。

             

            大げさでなく「今日は佐川急便さん以外、誰とも口をきいていない」なんて日も少なくなかったのです。

             

            よっぽどの人嫌いでなければこの環境はそう何年も耐えられるものではありません。

             

            感覚的な表現を使わせてもらうなら、岡山店が「開けている」環境だとしましたら高松店はひたすら「閉じて」いました。

            なかなか人には伝わりにくいと思うのですが、当時の僕にはこの「開けている」か「閉じている」かというのが、その生活環境を現すのに最も相応しい表現だったのです。

             

            そして鈴鹿店はもう限りなく「閉じている」印象しかありません。

             

            そもそも末期のFC店というのは、売上的にはもうかなり悲惨な状態です。

            お客さんもほとんど来ないはずです。

             

            相当な確率で「高松店の再現」となる可能性が大でした。

             

            そしてもう一つは「鈴鹿店という店舗の特殊性」です。

             

            言うまでもなく、鈴鹿店の存在価値は「鈴鹿サーキットの最寄りにある」ことがそのほとんどです。

            したがいましてお客さんの層もレースユーザーがほとんどとなるわけです。

             

            ここもネックでした。

            僕はオートバイに関する趣味・嗜好の中で、レースやサーキットに関する方面への関心が最も希薄です。

            分かりやすく言ってしまうと「ほとんど興味がない」のです。

             

            興味をほとんど感じることのないジャンルのお客さんと日々接しなければならない・・・

             

            それを想像するとまた苦痛に拍車がかかりました。

             

            そんなわけで、「鈴鹿店への転勤の打診」というのは僕にはもう100%「嫌な感じ」しか与えませんでした。

             

            高松店への転勤は入社したての新人の頃に命じられましたので(考えてみれば今のバイトちゃんと同じ時期です)、「断る」なんて選択肢は端からなかったわけですが、僕もその頃入社5年目だったのと、それまで何度か無理な転勤話に応じ、それなりに実績も上げていた立場でしたので、会社に対して多少は自分の意思を通すことも可能でした。

             

            「断る」ことは難しくとも「留保」くらいは出来たのです。

             

            「少し考えさせてください」とY課長には伝えました。

             

            しかし鈴鹿店の本社への移譲はもうスケジュールが決まっていますのでそれほどの猶予はありません。

            Y課長からは頻繁に電話がかかってきましたが、僕はその都度はぐらかせていました。

             

            そしてある定休日のことです。

             

            よほど切羽詰っていたのでしょう。

            休日にも関わらずY課長から僕に電話があり「今日中に返事をくれ」とのことです。

             

            言うまでもなくこの場合の「返事」というのは「行く」という返事しか想定されていません。

             

            僕はその時美容院の予約に時間が差し迫っていましたので、「とりあえず帰ってきてからまた電話します」と逃げるように電話を切りました。

             

             

            さて困った。

            いよいよもう逃げられないか・・・と思った時です。

             

            こちらからかけたのか向こうからかかってきたのかその肝心なことを忘れてしまったのですが、当時の名古屋店店長であったIさんと電話で話す機会があり、その際に僕が半分愚痴話でその鈴鹿店への転勤話を伝えたのです。

             

            僕としては「それは大変やなぁ」くらいな感じで受け流してもらえばよかったのですが、I店長はどういうわけか、電話の向こうで黙ってしばらく考え込んでいる様子です。

             

            しばしの沈黙のあとI店長は驚くべき提案を僕にしてきました。

             

             「なぁ?その転勤話・・・オレに譲ってもらえやんかな?」

             

            僕は驚きました。

            話しを聞くとこういうことです。

             

            I店長はもともと三重(四日市)の出身で、鈴鹿という街には馴染みがあり、子供の頃からサーキットを遊び場にするくらいレースにも親しんでいたこと。

            ご両親がご高齢になることに伴い、そろそろ三重県に戻ることを(転職も含め)考え始めていたこと。

             

            そんなことを僕に話してくれました。

             

            「そんなんでな。オレ、鈴鹿店勤務となれば助かるねん、オレからY課長に直訴してみるわ。でもお前その代わり名古屋に転勤ってことになったらそれはかまへんか?」と聞いてくれます。

             

            僕は名古屋勤務なら全く異存はありませんでした。

            岡山よりも都会であり、店舗の規模も大きなものになります。

             

            都市部の顧客層なら極端にレース偏重ってこともないでしょう。

             

            僕が快諾するとIさんは「よっしゃ、そんじゃ今からY課長に電話してみるわ。その後お前んとこまた電話するわ」と言って電話を切りました。

             

            そのY課長から電話があるまでそれほどの時間は要しませんでした。

             

            会社からすれば「誰かが鈴鹿店に行ってくれればそれでOK」だったわけです。

            ましてや地元の人間で、レースにも詳しく、店長としても僕よりはるかにベテランとなれば言うことはありません。

             

            アッサリと僕とIさんとの「勤務先トレード」は交渉が成立しました。

             

            そして同時にもう一件のトレードも同時進行しました。

            それは当時の名東店の店長である青山店長(現臼杵店長)との勤務先交換です。

             

            実は青山店長はご自宅が名古屋店にほど近く、名東店に毎日通勤するのはそれなりに時間がかかるため勤務先は名古屋店の方が望ましかったのです。

             

            そして僕にとっても名古屋店よりも名東店の方が都合がいい点が二点程ありました。

             

            ここで前述した「半年の浜松店勤務」とも関係してきます。

            僕が浜松店に勤務していた頃、オフロード好きとして知られた当時の名東店のH店長が、池の平牧場で「クシタニクロス」というエンデューロをシリーズ戦で主催していたのです。

             

            僕はこのレースのオフシャルとして毎回浜松から駆け付けていました。

            そして同じくオフィシャルとして参加していた名東店の定連さんとも顔見知りになっていたのです。

             

            とにかく過酷なことで知られた池の平牧場のコースでしたので、オフシャルの業務も苛烈を極め、オフィシャル同士にも一種の連帯感が生まれていました。

            毎レースごと前日から泊まり込みで、お酒も酌み交わしながらの交流でしたのでその繋がりはより一層に強いものになっていたのです。

             

            それともう一つは長久手という土地柄です。

            名古屋は西へ行くほど「元々の地元の人が住んでいる」割合が高い土地になります。

             

            それに比べ、長久手や名東区周辺は転勤族が多く、全く土地勘のない僕には逆に馴染みやすいところもあったのです。

             

            こうして「Iさんは鈴鹿店へ」「青山さんは名古屋店へ」「僕は名東店へ」ということで、三者それぞれが100%納得するうえ、誰も困らない体制での勤務が決定したのです。

             

             

            これが僕の「名東店へ勤務することになった理由」の顛末です。

             

            なかなかに面白いエピソードでしょ?

             

            まずもって、「社員同士で勤務先のトレード」をすることも凄いですけど「それを認めちゃう会社」も凄いですよねw

             

            まぁ会社なんて口では「適材適所」なんて言いますけど、実際のところ「人員さえハマればOK」だったりするんですよね。

             

            それと特筆すべきは限りなく偶然に近い、Iさんとの電話のタイミングです。

             

            あの時、あのタイミングでIさんと電話で話すことがなければ、僕は恐らくそのまま鈴鹿店勤務になっていたはずです。

            人生なんて何がキッカケでどう転ぶか分からないですよね。

             

            でも僕は思うのですが、結局のところ「ハマるところにハマるように出来ている」のが人生であり世の中なんですよね。多分。

             

            結果僕はこの店に勤務し、そして以前とは逆に会社から店を買い取りFC店のオーナーになったわけで、25年前には全く想像もしていなかった人生を送っています。

             

            人生は分からないものですが、確実に言えることがあるとするならば、「人が幾つかの道のなかからひとつの道を選ぶとき、結果として必ず一番正しい道を選んでる」ってことです。

             

            これだけは断言できることです。

             

            そしてそれは僕もあなたも同じなのです。恐らく。

             

                 -----------------ちょっと付けたし--------------------

             

            若い頃転勤ばかりしていた僕はつくづく思います。


            転勤というのは根こそぎその人の生活・・いや人生そのものを変えてしまいます。
            転勤を命じる人にはぜひそのことに対して想像力を働かせてほしいと切に願います。


            あなたがTVを観てゲラゲラ笑ってる時間にも、あなたが転勤を命じた人は、家族や大切な人と別れた寂しさで眠れない夜を過ごしているかもしれないのです。


            「どこへ行こうが前向きに生きていくかどうか?」ってのは、それに直面した人間が選択するべきことであって、それを命じた人が相手に強いることでは断じてありません。

             

            若い人に転勤を命じる時、時々「いい勉強になるぞ!」とか「これはチャンスだよ!逆に羨ましいくらいだよ」とかいうオジサンがいますけどね。

             

            僕は言いたいですよ!!声を大にして!!!

             

             「だったらお前が行けよ!」と。

             

             

            以前とは会社の体制も大きく変わりましたので、最近はクシタニでも転勤という事例は少なくなりましたが、現在針テラス店の池野店長が浜松から単身、縁もゆかりもない土地で頑張っています。

             

            針テラス店へ行かれるお客さんは、ぜひ池野クンに(心の中でもいいのでww)エールを送ってあげてください。

             

             

             


            大阪センチメンタルジャーニー:KUSHITANI名東店

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              3月の終わりごろにフラリと一人旅に出かけました。

               

              3〜4月はどうしても新製品情報が先行してしまいますのでなかなかこういう個人的な記事を差し挟む余裕がなかったんですけど、ようやくちょっと落ち着きましたのでこの機会に書かせてもらいますね。

               

               

              このお休みの前の日くらいだったと思うんですけど、なんとなく心の平静を保つのが難しい出来事がありまして(笑)、お休みの日にいつものように映画観て一杯飲んで・・・っていうルーティンをするのがちょっと苦痛だったんでしょう。

               

              フラッとどこか遠いところへ出かけたくなりました。

              (日頃スーパー呑気な僕でもそういうことはあるんですよ!)

               

              さて・・どこへ行こうかなぁ??

              山あいの温泉とかも考えたんですけど、なんせ早起きが苦手ですのでw時刻はすでに昼近く、どこへ行くにも中途半端な時間になってしまっています。

               

              名駅でしばし迷ったあげく、エイヤッ!っと大阪なんば行きの近鉄線に乗り込みました。

               

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              衝動的に学生時代を過ごした大阪の街を訪ねてみたくなったのです。

               

              大学卒業後僕はほどなく四国に赴任しましたので、大阪に住んでいたのはほぼ学生時代の4年間だけなんですけど、やはり青春期を過ごした街というのは特別な思い入れがあります。

               

              なんばに着くと、まずは環状線で玉造駅へと向かいました。

               

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              僕の大学は南河内にありましたので大阪市内は基本的にテリトリー外なのですが、僕は大学生活の前半期は主にこの環状線の東側エリアで過ごす時間が長かったんですね。

               

              寺田町、桃谷、玉造、鶴橋、森ノ宮辺りです。

               

              正直その頃の生活というのはほとんど地べたを這いずりまわるような日々でした。

              自分から飛び込んだ道とは言え、その肉体的・精神的な負荷は「若かったから出来た」という凡庸な結論でか集約しようのないものでした。

               

              多少はそこに思想性のようなものの後押しがあったことは間違いのないことなんでしょうけど、もう30年前のことですので僕がその頃どのような心持ちだったのかもう想像の範疇でしかありません。

               

              そしてその頃、大阪環状線の東エリア・・特にこの玉造周辺というのは、街工場が林立する灰色の街でした。

               

              その頃の僕の心象風景とシンクロするだけなのかもしれませんが、僕はこの玉造という街はいつも曇天だったような気さえしています。

               

              そんな労働者の街にふさわしく、安い居酒屋も幾つかありました。

              僕らがその頃よく行っていたのは、そんな安い居酒屋群の中でも最底辺の店でした。

               

              コンクリート剥き出しの床に、ガタガタと安定しないスチールのテーブルと椅子。

              ビールなどはほとんど市価よりも安く、飲んで、食べて、ああそろそろいい気分でお腹いっぱいになったな・・と思っても一人当たりの会計は¥1000をちょっと超えるくらいでした。

               

              ただし「ソーセージ」と頼むと、ビニールを剥いた魚肉ソーセージがコロンと皿に乗せられて出てくるような「料理」ではありましたが・・・

               

              そんな店で飲んで、仲間といい気分で夜風に吹かれながら、ほとんど共同生活をしていたアパートの一室に帰ったものです。

               

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              しかしそんなくすんだ街並みも、30年という年月を経て全てを変貌させてしまっていました。

               

              街工場や問屋だらけだった通りもそれなりに洗練された商店へと姿を変えています。

               

              ちょっと裏に入ったくらいで多少当時の片鱗を窺わせる雰囲気が残ってはいましたが。

               

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              玉造から谷町6丁目まで歩き、地下鉄で天王寺まで移動します。

               

              天王寺も大きく変貌していました。

              あべのハルカスのようなものがこの街に出来るなんて、あの頃は全く想像できませんでしたから。

               

              しかし歩道橋の上で、駆け出しのお笑い芸人がこんなパフォーマンスをしているのはやはり大阪というべきでしょう。

               

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              そして通行人がかなりの確率で足を止め、それに見入っているのも大阪ならではなんでしょうね。

              名古屋でやっても恐らく遠巻きに見るだけの人が多いんでしょうけど、大阪の人はこういうものを「面白がる」のと同時に「シビアに判定」もしているのです。

               

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              さて。

              ここからは当時毎日のように乗っていた路線に乗り換えます。

               

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              物凄く久し振り(多分30年近い)ですのでちょっとドキドキしました。

               

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              近鉄南大阪線です。

               

              関東から引っ越してきたばかりの19歳の少年にとって、天王寺から河内松原までの区間の、軒の低い小さな一軒家が延々と所狭しと立ち並ぶ景色はほとんど外国のように映ったものでした。

               

              河内松原、藤井寺、土師ノ里・・・

              あまりに懐かしい駅名を通り過ぎて下車したのはここ。

               

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              天王寺から約30分。

              道明寺駅です。

               

              僕はこの駅から歩いて5分ほどのアパートに暮らしていましたので、どこかへ出かける時は必ずこの駅を利用しました。

              クシタニに入社してもしばらくはそのアパートに住んでいましたので、僕は箕面のクシタニ大阪本社まで毎朝1時間半かけて出勤したものです。

               

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              やはり郊外だけあって、この道明寺周辺の空気感は大阪市内ほどの変貌は遂げていませんでした。

               

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              一軒一軒の店を明確に憶えているわけではないのですが、その佇まいからして僕がここに住んでいた頃から存在していたのでしょう。

               

              商店街も割と当時のままでした。

               

               

              学生寮を引き上げてこの街に引っ越してきた時に、この商店街には日常のあれこれを買い物に行ったものですが、その中でもとりわけ足しげく通っていた雑貨屋さんが通りの右側にありました。

               

              田舎の商店街の中の店ですし、大阪の下町ですからそのお店のお兄さんともすぐに顔見知りになりました。

               

              ある日僕がフライパンの蓋を買いに、その店に行った時のことです。

              僕はその時ガールフレンドと一緒でした。

               

              お店のお兄さんは僕が以前買ったフライパンの寸法を憶えていて「兄ちゃんのフライパンは20cmやでコレやなぁ」と蓋を出してくれたあと、急に気が付いたかのように僕と女の子を交互に見比べこう聞いてきました。

               

               「なんや??兄ちゃん結婚したいんかいな??」

               

              帰りの道すがら、女の子は僕の腕を取りながら「私・・・ 人間の顔があんなにみるみる赤くなるの初めて見た!」と本当に可笑しそうに笑いました。

               

              そんな僕のちょっと甘酸っぱい思い出の欠片がまだその辺りに転がってそうなくらいここは昔の雰囲気そのままです。

               

              ここから歩いて3分程で僕が昔住んでいたアパートがあります。

               

              やはり何十年経とうと住んでいた家への道というのはちゃんと覚えてるものですね(当たり前かw)。

               

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              しかし僕の住んでいたアパートは取り壊され、綺麗な家に建て替えられていました。

               

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              これはもう以前にグーグルストリートビューで知ってたんですけど、いざ目の前にするとちょっと寂しいですね。

               

              ただし僕の住んでいたアパートは、駅徒歩5分で、六畳・四畳半の二間、風呂・トイレ付で¥28,000という家賃でして、当時としても格安なうえ、当時としても相当古ぼけたアパートでしたのでもう仕方がないことです。

               

              そんな安マンションですので住人もちょっとワケあり風で、一階には背中一面に絵の入ったオジサンがその絵を隠そうともせずに毎日毎日せっせとアパートの外で木の涅槃像を彫っていたりしたのですが、またその住人模様については機会があれば語ります。

               

              僕はこのアパートのカギを亡くした時にこのオジサンに相談したことがあったのですが(その時他に人がいなかったww)、オジサンは「カギなんかなくても大丈夫やで・・兄ちゃんキャッシュカードか何か持ってるか?」と僕からカードを受け取ると、それをチョイチョイっとドアの隙間に挟んでいとも簡単に僕の施錠した部屋の鍵を開錠してみせたものでした。

               

              僕はその時「こりゃ便利だ!」と感動して、もう鍵を失くしたことも忘れてしまったのですが今考えると恐ろしい話ですねww

               

               

              幸いなことに(?)僕が住んでいたアパート以外の周辺建物は当時のままでした。

               

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              そして大阪の下町には、こういう「民家の軒先で営業してるたこ焼き屋」というものが普通に点在しています。

               

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              「こういうところはさぞかし美味しいんでしょうねー」とよく聞かれますが、実は食べたことないんで分かりません(笑)

               

              駅前にまた戻って、駅とは反対側の川原に行ってみました。

               

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              当時「日本一汚い」と言われた(実際数値的にも日本一の汚濁でした)石川の川原です。

               

              よく授業をサボってここの川原で寝転がっていたものです。

              川原の草むらに寝転がって右を見上がれば今は無い玉手山遊園地の小さな観覧車が見えました。

               

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              昔はこの川原に勝手にジャンプ台作ってDT50走らせたりしたものですが、今はそんなこととても出来ません。

               

              この川を渡った向こうに村上さんというとても可愛い女の子が住んでいまして、僕らはよくその子の家に遊びに行って、時にはそのまま男女数人で雑魚寝をしたものです。

               

              男女雑魚寝は芸大生の愛すべき伝統でした。

               

              もちろん僕は村上さんに指一本触れませんでしたけど、それも芸大生の伝統だったかどうか?・・までは分かりませんww

               

              しかし村上さんのアパートの場所はどーしても思い出せませんでした。

               

              もう一度駅前まで戻ると、驚くべきことに僕が就職のことで父親と大喧嘩した電話ボックスが残っていました。

               

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              その時の顛末につきましては以前に書いたここをご参照ください。

               

              ともあれここの受話器には僕の爪が喰い込んだ痕が残ってるはずです。

               

               

              ここから歩いて一駅移動します。

               

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              道明寺駅より一駅天王寺寄りの土師ノ里駅です。

               

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              時系列的には逆になるんですけど、僕が大学に入って入居した学生寮がこの駅の近くだったのです。

               

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              学生寮があった場所までプラプラ歩いてみましたが、やはりここも「変わったところ」と「変わってないところ」が混在していました。

               

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              そして学生寮は保育園に変わっていました・・・・

               

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              この学生寮は、僕の通っていた大阪芸大だけではなく、近隣の大学や専門学校の学生さんとの共同の寮だったのですが、男50人ばかりが暮らす環境はカオスそのものでした(笑)

               

              当時部屋に固定電話を引いてるヤツなんて皆無でしたので(電話の権利高かったしね)、共同の赤電話二台が全ての寮生の連絡先になっていたのですが、悪いことに僕の部屋はこの電話から一番近く、なんとはなしに電話が鳴ると取り次ぐ役割になってしまっていました。

               

              しかしもうこれが面倒くさいことこの上ありません。

               

              特に女の子からの「〇〇クンいますか?」なんて電話で起こされた時にはもう腹立ちも手伝ってか、ろくに調べもせずに「〇〇クン外出してます」とか言って切っちゃったことは1度や2度ではありませんでしたwww

               

              あの頃、遠距離恋愛で上手くいかなくなった寮生がいたとしましたらその0.0001%くらいは僕のせいですww

               

              さて。思い出を巡る旅もそろそろ終盤です。

               

              このまま帰るのも忍びありませんので、まだ大阪に住んでいる昔の友達を急遽呼び出しました。

               

              梅田で待ち合わせて一杯付き合ってもらいます。

               

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              彼は、僕が大阪環状線東エリアで地べたを這いずりまわってる時に、一緒に這いずりまわった仲間です。

               

              いや・・彼とは大阪だけでなく、京都、東京、成田と、どこへ行くにもほぼ行動を共にしていた時期がありました。

               

              2年足らずでバックレた僕と違い、彼は長くその世界に残り続けましたので、彼の舐めた辛酸はは恐らく一般の学生や社会人には想像の及ばないところだと思います。

               

              正直当時は確執もありました。

              ほとんど殴り合い寸前・・みたいなことも何度かありました。

               

              それでもこうやって突然の呼び出しにも快く応じてくれた友情に感謝です。本当に感謝しかありません。

               

              Yクンよ。

              こうやって50を過ぎて、二人で酒を酌み交わすなんて想像もしなかったよなぁ??

               

              世界はあの頃の想像とはかけ離れたところにあるようで、その実あの頃イメージした通り(その悪い発露として)進んでいるようにも見えるよ。

               

              当時の我々は何を成し得たんだろうね?

              多分もうとっくに時代遅れだったんだろうな。

               

              いや・・・時代遅れというものにも何がしかの必然があったとしたならば、反帝もスタ克も世界プロ独も、あの80年代だからこそ刻んだものがあるのかもしれないな。

               

              でもYクンはちゃんと若い人たちにバトンを渡してるもんな。そこは心底尊敬しているよ。

               

              まぁそれはともかくだよ。

               

              オレ達頑張ったよな?なぁ?あんな報われない日々だったけどオレ達は頑張ったんだと思うよ。

              速攻で逃げ出したオレが言うのもなんだけどね・・・・

               

              ただ一番アテが外れたのは、オレ達が50過ぎる時にはもう日本は共産主義国になってるはずだったんだけどな(笑)

               

              そんなこんなでほろ酔いになり、もう名古屋帰還にはタイムリミットギリギリです。

              Yクンに見送られて急いで新幹線に乗り込みました。

               

               

              さて。

              こんなごく個人的な旅日記にお付き合いありがとうございます。

              完全に僕の個人史を巡る旅でしたので、尚更心苦しくも思います。

               

              本当に思いつきの旅でした。

               

              たった半日程度の小さな旅でした。

               

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              果たしてこの旅に意味があったのかどうか僕には分かりません。

               

              昔の思い出を巡ったところで、現実の憂鬱が解決するわけもないのです。

               

              残酷ですが人は「今」を生きていかなくてはなりません。

               

              ふと気が付くと、日々の暮らしがまるで海の底にいるような気持ちになることも時としてあります。

               

              しかしそんな僕にも「確かに青春と呼ばれる季節があった」ということを確認することは、僕の足を少しだけでも前に進めることが出来るんじゃないか?とも思ったりもするのです。

               

               

               おわり


              POWER AGEの新作レインスーツ入荷!!:KUSHITANI名東

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                GWは終わりましたが、まだまだオートバイには絶好のシーズンが続いております!

                 

                しかしあと一ヶ月もすれば憂鬱な梅雨がやってきますよね・・・・

                 

                が、そんな憂鬱な季節も快適に過ごせそうなNEWMODELが入荷しました!

                 

                POWERAGEさんの新作レインスーツ「UNWETレインスーツ」です。

                 

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                さて。

                 

                皆さんはオートバイ用レインスーツ選びには何を基準にしていますか?

                 

                耐水圧?透湿性??デザイン?収納性??

                 

                その辺りはそれぞれ皆さんコダワリポイントがあると思うのですが、ちょっとばかり「僕的なコダワリポイント」も交えつつこの新作レインのご紹介をいたしましょう!

                 

                まずは過去にこんな記事を書いていますので、基本的なことはあらためてご参照ください。

                 

                その上で繰り返しますが、僕がバイク用レインスーツ選びで重要視する部分を列挙しますね。

                 

                 〇構造的に3レイヤーであること。

                 ○数値スペックは、「耐水圧20,000mm 透湿性能8,000g/m/24h」あれば充分!!

                 ○各部バタつき防止機能などが充実していること

                 

                これはあくまでも個人的見解ですから参考程度に聞いていただければいいんですけど、僕はオートバイ用のレインスーツの素材として「ゴアテックス」にはそれほどこだわっていません。

                 

                むしろそれよりも構造的に3レイヤーであることの方を最重要視しています。

                 

                そして価格的には出来れば1万円台に収まり、且つ堅牢性もそれなりに望めること。

                 

                そしてこのPOWERAGEさんの「UNWETレインスーツ」はまさにそんな僕の要求項目にバッチリ応えた出来栄えなのです!

                 

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                もちろん構造は3レイヤー。

                 

                そして各部のバタ付き防止ベルトも装備。

                 

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                生地のスペックは「耐水圧20,000mm 透湿性能10,000g/m/24h」。

                 

                必要にして充分です。

                 

                取り外し式のフード付き。

                 

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                オートバイ用のレインスーツにフードは不要・・・と思われるかもしれませんが、昨年の加子母の夏ミーティングの時にテント設営時に大雨となり、フードのないバイク用レインスーツでは髪の毛がグッショグショになっちゃったんですよ・・・

                 

                あの時ほど「バイク用にもフードが欲しい」と切実に思ったことはありません。

                 

                取り外し式なので不要な時は取っちゃえばいいですしね。

                 

                 

                そして特筆すべきは、レインスーツにもデザイン性が考慮されたことです。

                 

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                ね?

                いかにも「カッパ」然としてないでしょ?

                 

                カラーリングと相まって、「普通のジャケット」っぽくも見えます。

                 

                パンツの方も大注目です!

                 

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                もちろんこちらも3レイヤー。

                 

                と・・言いますか、パンツの方がより3レイヤーのメリットが生かされるんですよね。

                 

                3レイヤーならブーツを履いたままの着用が可能ですが、2レイヤーですと裏地がブーツに引っかかってまず無理です。

                 

                ツーリング中はこんなところのストレスが快適度を大幅に左右しますからねー。

                 

                そして「ブーツ履いたままの着脱性」と言えば、このレインスーツにはそこを最大限考慮した作りになっています。

                 

                ちょっと見てください。

                 

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                サイドに長いファスナーが装備されています。

                 

                ここがですね・・・

                 

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                ほら!

                ここまでズバーーーーっと開くんですよ!

                 

                これならばヘヴィーなエンジニアブーツなどでも履いたままパンツの着脱が可能です!

                 

                なかなか憎いですよね?この気配り!!

                 

                本当〜〜にツーリング好きの人が設計しているのがよく分かります。

                 

                カラーはこれまでご紹介したウォームグレーと・・・

                 

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                オレンジです!

                 

                価格は¥19,500と消費税。

                 

                価格と性能とのバランスに優れた「実用的にツーリングでガンガン使える」レインスーツの登場です!

                 

                ぜひ梅雨前に見に来てくださいね!

                 

                 

                 

                 


                キャンプツーリングに行ってきた!:KUSHITANI名東店

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                  GW開けてからもう一週間以上経ってしまいましたが、よーやくレポートお届けできます!

                   

                  GW恒例の平湯キャンプツーリング、初日の朝は爽やかな快晴です!

                   

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                  中央道はそれほどの混雑もなく、予定通り11時に伊那IC前のスーパーデリシアまで参ります。

                   

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                  この日ここに集まったのは3台。

                  残りはみんな現地集合です(自由だww)。

                   

                  昨年はこの時点で2台でしたので1,5倍増ってことでw

                   

                  それにしても毎度感心するのは旅慣れたTさんのこのパッキングです。

                   

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                  この中にキャンプ道具一通り収納されており、しかもここで買い出ししたものも無理なく収納していました。

                   

                  Tさん、けっして「ギリギリまで荷物を減らしている」わけではなく、ちゃんと遊び心に満ちたアイテムなんかも持ってこられてるんですよね(その辺は後述)。

                   

                  さて。

                  この少人数なので気楽なもんです。

                   

                  「まずは開田辺りでお昼ご飯食べて、ルートはそれから考えましょうか?」ってことで決定。

                   

                  毎度の如くまずは19号へ出てから開田高原へ向かいます。

                   

                  しかしGW真っただ中のこの時期、開田高原にあるお蕎麦屋さんはどこも満員のようで、外からも順番待ちの列が見えています。

                   

                  そこでちょっと奥まったところにありそうなお蕎麦屋さんの看板を見つけて適当に入ってみました。

                   

                   

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                  なかなか落ち着いた雰囲気です。

                   

                  さすがにこの時期、玄関には脱いだ靴がいっぱいでしたが何とか席は確保できました。

                   

                  適当に入ったお店なので何が「売り」なのかも分かりませんでしたが、どうやらこうやって鍋で軽くお蕎麦を湯がいて食べるのがここのスタイルらしく、周りのテーブルもほとんどの人がそれを頼んでいます。

                   

                  そんじゃ我々もそれを!

                   

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                  しかもこのお店「ライダーは大盛りも通常料金」というサービスがあるじゃないですか!

                   

                  そんじゃ大盛りで!

                   

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                  味は普通に美味しかったです。

                   

                  まぁ食通ではない僕の感想ですので怒る人もいるかもしれませんが、蕎麦の味ってそんなに差があるようには思えないんですよwww

                   

                  毎年、開田から野麦峠を超えたり上高地乗鞍林道を経由したりするルートを取っているのですが、ここでの協議の結果今回は久しぶりに高山周りルートを取ることにしました。

                   

                  特に理由はありませんw

                  「そーいや最近あっちのルート通ってないなぁ」とかその程度ですw

                   

                  さて。お腹いっぱいになって出発。

                   

                  ちょっと雲は多めですが、開田高原からは御嶽も綺麗に見えました!

                   

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                  今回からヘルメットのシールドを新しいもの(OGK)に換えたのですが、これがなかなか具合がよかったです。

                   

                  本当はコンペシールドが好きなんですけど、やはり開閉が出来ないのは不便です。

                  かといって開閉式のシールドは高速ではバタバタウルサイし風は巻き込むし、その上デザインのカッコイイものはほとんどありません・・

                   

                  その点このOGK製のものはそのほとんどが及第点でした。

                  開田から高山へ向かうにつれて徐々に気温が下がり始めましたので、インナーを一枚追加するついでに休憩のため道の駅へ入りますと・・・
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                  バッタリお客さんに会いました。
                  この道の駅では以前も常連さんにお会いしましたし、何かそういう引きがあるんでしょうかね??
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                  それにしても新作のミューラージャケットとてもお似合いです!
                  ここまで来ればもうあとは30分くらいです。
                  予定通り15時半頃に平湯キャンプ場に到着しました。

                  現地で他のメンバーと落ち合い、まずはテント設営です。

                   

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                  僕等よりも2〜3時間早く到着していたチャリダーIさんとも合流です。

                   

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                  Iさん、今日で旅三日目なんだそうで。

                   

                  そして見事に「最新キャンプ旅流行最先端」スタイルです!

                   

                  昨今の自転車旅は従来のサイドバッグ式・・そう・・こんなスタイルですね。

                  (これは僕は2013年に北海道を旅した時の仕様です)

                   

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                  こういうスタイルから、「ウルトラライト(UL)」スタイルに変貌しつつあります。

                   

                  キャリア不要のサドルバッグや・・・

                   

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                  フレームの前三角の空間を利用したフレームバッグに荷物を収納するスタイルが主流になりつつあるんですね。

                   

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                  もちろんサイドバッグに比べて収納力は劣りますが、圧倒的に軽くコンパクトに出来ることがメリットです。

                  自転車旅は「軽さが正義」ですからねー。

                  これなら輪行も楽そうです。

                   

                  そしてそのために装備も徹底的な軽量・コンパクト化が図られています。

                   

                  例えばテント。

                   

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                  完全なシングルウォールです。

                  モンベルのジャンル分けですと、テントよりもむしろツェルトに分類されています。

                   

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                  前室やフライがない形状は、荷物置き場や結露の問題が付き纏いますが、なんといってもレインスーツ並みの収納サイズや、700〜800gという一般的な山岳テントの半分程度の重量が魅力です。

                   

                  居住性と軽量化の落とし処は人それぞれですし、僕自身はサイドバッグの方が見た目も好きなんですが、フル装備の自転車を持ちあげてみた時にその軽さにちょっと考えを変えざるを得ませんでした・・・

                   

                  なんてったってフル装備で、僕の空荷のHOBOとそんなに変わらないんですから・・・

                   

                  さてさて。

                   

                  テント設営が終ったら、焚き火の準備です!

                  なんと言ってもこの平湯キャンプ場は直火の焚き火OKなのが魅力ですからね〜

                   

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                  最初にTさんの荷物のコンパクトさについて触れましたが、この美しくコンパクトなパッキングながらちゃ〜んとこんな道具も持ってこられてるんですよねぇ・・・

                   

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                  ノコギリやコットまで持ってこられてるのにこのコンパクト収納!!

                   

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                  見習わなくては・・・

                   

                  一通り焚き火と食事の下ごしらえを終えたら、キャンプ場の近所にある温泉「ひらゆの森」へとプラプラ歩いて行きます。

                   

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                  GWのこの時期にこの人気温泉はまさに「芋を洗うがごとし」でしたが、せっかくなんでね!

                   

                  風呂上り、夕暮れの風に吹かれながらまたキャンプ場まで戻るこの道すがらが毎度のことながら本当に気持ちいいです!

                   

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                  風呂から上がると、いよいよメインイベント!

                  焚き火を囲みながらのディナータイムです!!

                   

                  って・・・

                   

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                  Iさん何スかそのコック帽wwwww

                   

                  伊那で買い出ししたバケットを収納するゆとりもないパッキングなのにコック帽ご持参とはwww

                   

                   

                  キャンプにはこういう遊び心が大事です!

                   

                  そしてそれぞれが趣向をこらした晩御飯作りが進みます。

                   

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                  この時間が楽しいですよね〜〜〜

                   

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                  肉美味しいよ肉!!

                   

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                  僕はチゲ風煮込みうどん作りました!!

                   

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                  うどんも美味しかったのですが、残り汁にご飯を入れた雑炊がこれまたメチャ美味でした!!

                   

                   

                  そしてIさん、何とハンバーガーまで!

                   

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                  ご本人曰く、「味はどーってことなかった」そうですwwww

                   

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                  お腹が膨れたら焚き火を囲んでゆったりお酒を酌み交わします。

                   

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                  なんといってもこれがキャンプツーリングの醍醐味です!!

                  焚き火のないキャンプなんて考えられませんよ!!

                   

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                  気持ちよく酔っ払い、ヘリノックスモドキの椅子にもたれて夜空を見上げれば綺麗な月が出ていました!

                   

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                  どーやら雨の心配はなさそうです。

                   

                  あれやこれやと話が弾んでいい加減酔いもまわった11時に就寝・・・

                  そんじゃおやすみなさい!!

                   

                  で・・翌朝はもう自由行動です!

                   

                  それぞれがそれぞれのスケジュールで行きたいところへ行きます。

                   

                  僕も6時には出発したかったので、いつになく早起きして撤収にかかったのですが、皆さん早起きなんですねw

                   

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                  それぞれもう5時台には起き出して、朝食&撤収を手際よくこなしていました!

                   

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                  今回は結局最終的に10人前後?のご参加で、昨年の4名から倍以上のご参加をいただきました!(規模小さっ!)

                   

                  毎年言ってますけど、僕一人でも続けていきますので、ぜひ来年は皆さまご参加くださいねー!!

                   

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                  フィルムで残す、ひと、もの、こと。:KUSHITANI名東店

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                    ここ半年ほど、出かけるときには常にフィルムカメラを持ち歩くようになりました。

                     

                    使っているのは主にこの二機種です。

                     

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                    ライツミノルタCLとコニカC35です。

                     

                    どちらももう40年程前のカメラです。

                    ともにレンジファインダー式の小さなカメラです。

                     

                    CLの方には、ほとんどコシナのノクトンクラシック40mmf1.4を付けっ放しです。

                    このCLは元々40mmのレンズが標準になっており、ライカのカメラ(とは言ってもCLはミノルタ製なんですが)の中で唯一40mmのファインダー枠を持っていますので、手持ちのレンズの中でこれが一番ふさわしいのかな?と思って装着しています。

                     

                    コニカの方は露出もオートで、ごく普通の人々を対象にして開発された普及機ですが、ヘキサノン38mmf2.8の描写には定評があり、このコンパクトな筐体からは想像できないようなシャープな絵を紡ぎ出してくれます。

                     

                    フィルムは、カラーネガならもっぱらAGFAVISTA。モノクロはもうほとんど唯一の選択肢と言ってもいいNEOPAN ACROS100を使用しています。

                     

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                    AGFAは色合いがとてもビビットなのと、なによりも価格が安いのがお気に入りのポイントです(笑)

                     

                    さて。

                     

                    何故今更フィルムカメラなのでしょう??

                     

                    言うまでもなく、今更フィルムカメラで撮影された写真が、デジタルのそれに対して何がしかの優位性を持ってるとは僕も考えていません。

                     

                    そもそも僕はそういうことにあまり敏感ではないのです。

                     

                    フィルムならではの色合いとか階調とかそういうことも正直良くわかりませんし、こうやってブログに掲載するためにデジタルデータ化してしまうのであれば、それをどこまで「アナログデータ」と言ってしまえるものなのかも曖昧です。

                     

                    デジカメと被写体を区別しているか?と言われると、区別しているようでもあり、似たようなものを撮っているようでもあり、そこも本人の中で基準が判然としていません。

                     

                    konika C35 AGFAvista200

                    79180015.jpg

                     

                    ただし(物凄く凡庸なことを言ってしまうのならば)、デジタルとフィルムの最大の差異というのは、シャッターを押してから画像として現れてくるまでもタイムラグにあるのかもしれません。

                     

                    街のどこにでも30分で現像してくれるDPE屋さんがあった時代ならまだしも、今はカラーネガの現像でさえ数日を要するようになってしまいましたので尚更その感は強くなっている気がします。

                     

                    僕はコンポラ崇拝者ではありませんので、写真を撮る時は必ずなにがしかの「作画意図」があります。

                     

                    もちろん偶然目の前に現れた被写体に心を動かされることも多いのですが、それでもそこには何らかのイメージの投影というものは存在します。

                     

                    LEITZ CL NEOPANacros100

                     

                    そしてデジカメの場合はその傾向がより強くなるような気がするのです。

                    「こういう絵が欲しい」というイメージが先にあり、それに沿ってシャッターを押し、画像を確認し、「よりイメージに近い写真」が写せるまで何度もシャッターを押し続けます。

                     

                    そうして何枚も似たようなアングルの写真を撮り続けているうちに、データだけが残り、データとして完結し、被写体への記憶は薄れてゆきます。

                     

                    フィルムの場合はどうでしょうか?

                     

                    プリントが仕上がってくる頃には同じように被写体の記憶は曖昧になってはいるのですが、出来あがったプリントをあらためて見直していると、その絵に自分の(被写体への)イメージが同調していくような感覚があるのです。

                     

                    その時確かに感じた、温度や湿度、空気の匂い、そんなものが蘇ってきて「それを感じていた自分」というものを追体験するような気持ちになるんですね。

                     

                    この辺は上手く表現することが非常に難しいのですが、「イメージを具現化していく」デジカメに対し、「写真にイメージを同調させていく」のがフィルムなのかな?という気がしています。

                     

                    そしてデジカメのデータが完全に撮影者の支配下にあるのに対して、フィルム写真はシャッターを押した瞬間から撮影者の手元を離れて、独立した存在になっているような気も同時にしています。

                     

                    ともあれ、最近は「より心に残ったもの」はフィルムで残すようにしています。

                     

                    konika C35 AGFAvista200

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                    例えば、普段街を歩いている時でも何となく心を動かされたもの。

                     

                    LEITZ CL NEOPANacros100

                     

                    konika C35 AGFAvista200

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                    LEITZ CL kodak ultramax400
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                    LEITZ CL AGFAvista200

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                    LEITZ CL kodak ultramax400

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                    LEITZ CL fujifilm  natura1600

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                    LEITZ CL kodak ultramax400

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                    LEITZ CL fujifilm  natura1600

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                    LEITZ CL kodak ultramax400

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                    LEITZ CL kodak ultramax400

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                    LEITZ CL NEOPANacros100

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                    LEITZ CL NEOPANacros100

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                    LEITZ CL kodak ultramax400

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                    ごく日常で出会う近しい人々。

                     

                    LEITZ CL NEOPANacros100

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                    LEITZ CL NEOPANacros100

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                    LEITZ CL NEOPANacros100

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                    LEITZ CL NEOPANacros100

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                    LEITZ CL NEOPANacros100

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                    LEITZ CL kodak ultramax400

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                    LEITZ CL NEOPANacros100

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                    LEITZ CL fujifilm natura1600

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                    LEITZ CL NEOPANacros100

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                    家の中でふと目についたもの。

                     

                    konika C35 natura1600

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                    LEITZ CL NEOPANacros100

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                    頬が切れそうなほど寒かった日。

                     

                    LEITZ CL NEOPANacros100

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                    うだるような夏の夕暮れ時。

                     

                    konika C35 fujifilm natura1600

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                    旅先で見かけた風景や気になるもの。

                     

                    LEITZ CL NEOPANacros100

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                    LEITZ CL NEOPANacros100

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                    今年の冬場は日帰りの短い旅に何度か出かけました。

                    もちろんどちらかのフィルムカメラは必ず持って行きました。

                     

                    ふと思いついて学生時代に過ごした街を訪ねてみたりもしました。

                     

                    LEITZ CL AGFAvista200

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                    LEITZ CL AGFAvista200

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                    跡形もなく変わってしまった風景もあれば、時が止まったように30年前と変わらない風景に出会ったりもしました。

                     

                    そしてそんな幾つかの小さな旅のなかで、将来的に思い返した時にとりわけ思い出深くなるであろう旅にも出かけました。

                     

                    konika C35 AGFAvista200

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                    konika C35 AGFAvista200

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                    特に大きなイベントごとがあったわけでもなく、豪華な食事や温泉を楽しみに行ったわけでもありません。

                     

                    konika C35 AGFAvista200

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                    どちらかというと地味な、寡黙ともいえる旅でした。

                    そしてその一分一秒が限りなく愛しい時間でもありました。

                     

                    konika C35 AGFAvista200

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                    fiujifilm 写ルンです!

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                    fiujifilm 写ルンです!

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                    fiujifilm 写ルンです!

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                    多分この幾つかの旅の思い出は、僕の胸のクローゼットの中でもとりわけ大切なものを仕舞っておく引き出しに丁寧にたたんで収納され、そして時折それを開けて見直した時、年数を経るごとに輝きや温かみを少しづつ増していく種類のものだと思います。

                     

                    そして人生ではそういう種類の輝きや温かみというものが、それほど多く与えられるわけではないことを僕は既に知っています。

                     

                    だからこそそんな瞬間をフィルムに残しておけたことは、僕にとってとても大きな喜びです。

                     

                    LEITZ CL AGFAvista400

                     

                    今若い人・・・とりわけ若い女性の間でフィルムカメラの人気が徐々に高まっているそうです。

                     

                    実際「写ルンです!」の出荷はかなり伸びていると聞きますし、古いフィルムカメラ専門店で若い女性の姿を見かけることも多くなってきました。

                     

                    恐らく「どんな状況でも綺麗に写り過ぎる」昨今のデジカメやスマホへのアンチテーゼなのかもしれませんし、「なんとなくオシャレ」とか「なんとなく味がある」みたいな表層的なことがキッカケとなっているブームなのかもしれませんが、フィルムが持っている「記録することよりも記憶を封じ込めておく」魅力が若い感性に響くのかもしれませんね。

                     

                    フィルムの種類も生産数も減少の一途をたどる中、この春に復活するブランドのニュースなども耳にしました。

                     

                    この世の中にフィルムが残存する限り、僕は、「大切なひと、もの、こと、」を出来うる限りフィルムに焼き付けていきたいと考えています。

                     

                     


                    明日から3連休です!!:KUSHITANI名東店

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                      GW中は無休でやってまいりましたが、明日から3連休(5〜7日)いただきます!

                       

                      で、散々告知いたしました通り明日・明後日は平湯キャンプツーリングです!

                       

                      今から予告なしの現地参加もOKですよー!

                      それに「日帰りで参加したい」って方がいらっしゃいましたら11時にデリシア伊那インター店までお越しくださいませ。

                       

                      ルートは全く未定です。

                      開田高原経由で高山に抜けるか、野麦峠超えるか、乗鞍林道経由か、まぁその日の気分次第です。

                       

                      もうすっかり準備できてます(笑)

                       

                       

                      それではGW後半、皆さまもよいお休みを!

                       


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