全国一千万スクランブラーユーザーの皆様こんにちは!!
これから書くことはお店のこととは全く関係のない、個人的なオートバイライフのことです。
(まあそんな記事ばっかりですからいちいち断ることもないんでしょうけどw)
さて、「乗って良し!眺めて良し!」のスクランブラーですが、若干不満なのが荷物の積載性・・・
これはスクランブラーに限ったことではなく、こと積載性となると最近のバイクは明らかに80年代のオートバイに大きく劣っています。
昔のバイクにはスポーツバイクにもちゃんと「荷掛けフック」が装備されていたものですがねぇ・・・
まぁそもそもドカティというバイクにそんな利便性を求めるのが間違っているのかもしれませんが、これだけ乗って楽しいオートバイなんですから、旅にも出たいじゃないですか!
そんなわけでいってみましょう!!
名付けて「スクランブラー積載量アップ大作戦!」です(そのまんまw)
さて。
ここからは私見になりますけど、スクランブラーのような車種にはやはり「振り分けバッグ」が似合うと思いませんか?
え??思わない??
それじゃ話が終っちゃうので黙殺しますが(笑)、僕は昔から振り分けバッグってのが大好きでしてねぇ。
まずは低重心なので荷物が安定しますし、リアシートにさらにバッグを載せられますので絶対的な積載量も確保しやすい。
そんな実用的な面もありますが、やっぱり雰囲気でしょうかねぇ?
例えば片岡義男原作の映画「彼のオートバイ、彼女の島」の中にこんなシーンがあります。
(この動画の0:19秒辺りから)
カワサキW3で信州を旅する主人公。
途中でにわか雨に襲われ、路肩にバイクを停めると着ていた革ジャンを脱いで無造作に振り分けバッグに放り込む・・・
なんかねぇ・・「旅!」って感じがするじゃないですか。
(ちなみにその後のシーンもまさに「旅の妄想」そのものですよww)
そんなわけで、この作戦の第一の目標が「振り分けバッグを付けよう!」ってことで開始します。
まずバッグの選択ですが、こういうネオクラシカルなオートバイですからそれなりに「雰囲気」ってのも欲しいですよね?
しかし帆布やコットンのバッグは雰囲気はいいのですが、防水性が全く確保されません。
コレはツーリング用としてはチト辛い・・
その「雰囲気と機能の落としどころ」を検討した結果選んだのがコレ。
ラフ&ロード製「アクアドライサイドバッグ」です。
構造的には縫い目が露出してますので完全防水とはいかないでしょうけど、かなり防水性は期待できそうです。
見た目もまずまずクラシカルなイメージにも合います。
(思わずアマゾンでポチッとしましたが、考えてみればお付き合いのある問屋さんから仕入れればよかったww)
しかしこのスクランブラーに振り分けバッグを載せると致命的な問題が発生します・・・
そのままですとまず100%タイヤに擦れます。
これじゃあ必ずバッグに穴をあけてしまいますし、最悪タイヤに巻き込むと大変危険です・・
実はこの問題はかなり以前に気がついておりまして、昨年アーバンエンデューロをロングラン試乗した時に、案の定クシタニ製の振り分けバッグに穴を開けちゃったんですよね・・・
これはまだ出発直後なので無傷な状態ですから呑気に笑ってますけど、もう絶版の貴重なクシタニ製振り分けバッグがコレでもう再使用不能な状態になってしまいましたorz
(ショックが大きくて穴の開いた写真を撮り忘れました)
さぁどーしたもんかなぁ??
と・・色々バッグの構造を見ておりますと、このバッグ、何のためなのか分かりませんが、バッグの四隅に何かを引っかけるループが装備されています。
ここにとりあえずゴムコードなんかを引っかけて持ち上げてやればタイヤに擦ることは避けられます。
しばらくこれでツーリングしておりまして、実用上問題はなかったのですが、どーにも「付け焼刃」的な印象が拭えません。
それに何よりも見た目が美しくありません。
やっぱりそこ大事でしょ?
「サイドバッグのタイヤへの巻き込み」ってのはスクランブラーに限った問題じゃありませんので、もちろん世の中には色々なサイドバッグサポートが発売されておりますし、もちろんスクランブラー用も純正・サードパーティ問わずに出ています。
しかしそのサポート類には問題が二点ほどあります。
(1)まずは値段が高い(セコッwww)。
(2)バッグを付けない時に、バイクにサポートが付いたままだと見た目カッチョ悪い。
スクランブラーで日々ツーリングしつつ、その二点を解消できるシステムに考えを巡らせておりました。
そんなある日、常連のNクンがお店にやってきてそんな話をしておりましたら、「店長・・何かフレームにダボ穴あるよ?これにRAMマウント使ったらサポート作れるんじゃない?」
「なんと!?RAMマウントとな??」
その発想は無かったわ〜。
まず考えたのがコレ。
Nクンが指摘したフレームのダボ穴がここにあります。
多分純正のガイドなどを取り付けるためのモノかと思われます。
まずはここに「ミラーフレームベース」をボルトで共締めしてやることを考えました。
しかし・・・
このダボ穴のネジ径がどーにも分かりません・・・
一般的なM8かと思いきやどーもピッチが違うような??
そんな話をしておりましたら、Nクンが「もしかしたらインチですかねぇ?」と、わざわざインチネジをネジ専門店で買って郵送してくれました(Nクンありがとう!)。
しかもコレもどーにも合わない・・・
何だろう??そんな特殊な規格なんだろうか??
(誰か知ってたら教えてください)
しかし、このダボにあまり荷重がかかるのも不安ですので他の方法を検討します。
そこで次に試したのがコレ。
フレーム(シートレール)に直接マウントするクランプです。
これだと結構ガッチリ固定出来ますので、強度的には心配なさそうです。
一応キズ防止のためにフレームにあらかじめゴムテープを貼り付けました。
様々な経に対応するため、ベルトは二種類付属していましたが、それでもちょっと長いのでホームセンターでちょっと短めのヤツを買ってきました(一番右が買い足したもの)。
この辺は汎用品です。
このクランプにアームを取り付け、そこに取り付けたベースにホームセンターで買ってきたステンレスプレートをネジ止めしてやります。
ふむ。
基本的なシステムとしてはこの方向で良さそうかも??
とにかく「工具なしでワンタッチで取り外しできる」というのは市販品に対する大きなアドバンテージです。
しかも角度は結構フレキシブルに変えられますので、色々ばバッグに対応出来ます。
バッグを載せてみたところ、思惑通りバッグとタイヤの間にきちんとクリアランスを保てています。
これで何日かバッグ付けっ放しで走ってみましたが、クランプがグラつくこともありませんし、特に大きな問題点は無さそうです。
試作第一号としましてはまずまず成功と言っていいかと思います。
ただしここでも不満点が二つほどありました。
(1)どうしてもバイク側に、クランプのベースが残る。
まあこのくらい我慢の範囲内なんでしょうけど、このクランプがいかにも「汎用品然」としていてそこも気に入りません。
もう一つがこのプレートです。
もういかにも「ホームセンターで買いました」ってのが全開でしょ?
(ホントにホームセンターで買ったんだけどw)
そこでVerアップです。
まずクランプをコレに変更しました。
これならば、バイクそのものへの脱着もワンタッチで工具いらずです。
しかもこちらの方が見た目も美しい!
現物合わせしてみるまで分からなかった、各部とのクリアランスもちゃんと確保されてました。
ちなみに途中のアームも「ロング」から「標準」に変更しました。
スクランブラーに限ってですとそれで充分な長さです。
そして問題はサポートプレートです。
器用な人ならアルミの板か何かから切り出しちゃうんでしょうけど、僕はこれまでの人生ノコギリで木材を真っ直ぐ切れたことが一度もないほど不器用なんですww
そこで市販品で何か代用出来ないかな??・・とアマゾンを彷徨って見つけたのがコレ!
ナンバープレートホルダーってヤツです。
失敗すると何なので(弱気w)とりあえず一枚だけ発注。
アルミ製ですので加工も容易だろうと思いましたが、手動ドリルでも簡単に穴が開けられます(電動持ってないのよw)
いや・・しかし・・・
左右のネジ穴が盛大にズレたwwww
どうしてオレはこうも不器用なんだろうねwww
常連さんに見せたら「店長ポンチ打ちましたか?」とダメ出し。
え?ポンチって何??
二枚目の加工ではちゃんとしようなオレ!!
で、コレをベースにネジ止めしてやると・・・
おお!カッコイイんでないの?(ネジ位置ズレてるけどww)
シール貼ってみたwww
おお!純正っぽい!
もちろんフレシキブルに角度も位置も変えられます。
そしてガボッとワンタッチで着脱可能!
女性でも30秒もあれば取り付け・取り外し可能です。
プレート取り付け状態もう一回見せますよぉ!
いやー我ながらカッコ良く出来たぜ!(ネジ穴ズレてるけどw)
ではここでこの自作サポートは具体的に一体何を買ったのか?ってことをおさらいしましょう!
まず、バイクへ取り付けるクランプから。
★
RAM MOUNTS(ラムマウント) ベース部 TOUGH-CLAW タフクランプ S(スモール) ★
(↑リンクをクリックするとアマゾンのサイトへ飛びます)
アマゾンでの価格は¥3,456(←これがチト高いね)
内側には最初からゴムが貼ってますので、フレームに傷つき防止の加工は不要です。
つぎにコレにジョイントするのがコレ。
★AM MOUNTS(ラムマウント) バイク用標準アーム 約9.5cm ★
アマゾンでの価格は¥1,620。
このアームは各種長さがありますが、スクランブラーですと標準でOKです。
そしてこの先にジョイントするのがこれ。
★RAM MOUNTS(ラムマウント) 菱形(ひしがた)ジョイント ★
アマゾンでの価格は¥864。
これにアルミプレートをネジ止めします。
このプレートは何でもいいでしょうし、加工が出来る人は色々選択肢はあると思いますが、僕が購入したのは上にも書きましたようにコレです。
★ポッシュ(POSH) アルミナンバープレートホルダー 山型Sサイズ★
アマゾンでの価格は¥1,150。
これがこのように組み合わされます。
見ての通りジョイント部がボールになっていますので、角度がフレシキブルに変えられるんですね。
これが左右2セット必要ですので、価格的には¥14,000〜¥15,000ってところでしょうか?
ヘプコ&ベッカーのサポートが¥24,700ですので、6〜7掛けといったところですね。
(半額以下には抑えたかったんですけどねー)
ヘプコに対するアドヴァンテージは、価格面と着脱性と汎用性でしょうか?
それと・・・・デザインは僕の自作の方がカッコイイと思うんですけどどうですか?(笑)
元々ヘプコのは専用バッグをワンタッチで取り付けるためのものですので、若干用途は異なりますが。
ただし、僕は色々試行錯誤しましたので、不要になったパーツ代金を含めるとヘプコ製の価格を大幅に上回ってしまったのは内緒ですwww
*不要となったパーツです・・ま・・また何かに使えるでしょう。
基本的にどんなバッグでも対応出来ちゃいますので、街乗りの時はこんなのもいいかも。
いつ何のために買ったのかすっかり忘れてたスイス軍のガスマスクケースですw
案外防水性が高そうなので買ったような記憶がありますが、ようやく日の目を見る日がやってきました。
とりあえず、実戦テストはGWのキャンプツーリングです。
これ、スクランブラーに限らず、色々な車種でも使えるワザだと思いますけど、基本的には「本来の用途とは違う流用ワザ」です。
くれぐれも加工は皆さま自己責任でお願いしますネ!
テスト結果はまた報告いたします!
ちなみにこの「積載量アップ大作戦!」は
「タンクバッグ編」、
「シートバッグ編」と続きますのでお楽しみに!!