毎年3月の第三週は「大名ツーリング:確定申告お疲れ様編」に出かけているのですが、今年は大名さん達のスケジュールがイマイチ合わずに断念・・・
うーむ・・・
もうすっかり「出かけるモード」になっちゃってるしなぁ。
天気予報を見れば、火・水両日とも晴れ予想でしかも気温も高め!!
そこで以前から温めていた計画を実行してまいりました!
とは言っても自転車なんですサーセンw
いつものように最寄駅から輪行。
はい!ここからスタートです!!JR新所原駅です。
もう鉄分の濃い方はお気づきですね?
今回のテーマは人気ローカル線「天竜浜名湖鉄道沿いを走るサイクリング」なのです!
以前鉄道旅をした時に、その沿線風景と雰囲気のある駅舎に魅了され、機会があればゆっくりと沿線をサイクリングしてみたかったのです。
気温はこの時期にしては驚くほど高く、走り出すと半袖でも良さそうな感じです。
新所原からしばらくは郊外の田園風景の中ですが、R310に入ってしばらくすると右手に浜名湖が見え始めます。
何が採れるんだろう??
今日の気温だとちょっと気持ちよさそうに見えます。
鉄道好きの方ならご存知の通り、天竜浜名湖鉄道(以下天浜線)の魅力の一つに、古くからの姿そのままに使われている駅舎にあります。
今回は出来る限り、そういう駅舎にも立ち寄ってみたいと思っています。
うん・・いいですねー。
タイミングよく汽車がやってきました。
一両編成の可愛らしい車両です。
いやー!気持ちいいの一言です!
て言うか「暑い!」
しばらくすると三ヶ日駅に到着です。
ここの駅舎も雰囲気あっていいんですよね〜。
しばし小休止してから出発。
しばらく道は浜名湖沿いを走ります。
僕は新興住宅地の味気ない街で育ちましたので、自分の通勤路に海や湖のある環境というのに物凄く憧れたのですが、毎日ここを通って学校に通う彼らはこの景色を見てどう思うんだろう?
当たり前すぎて何も思わないのかな?
それとも大人になってこの土地を離れた時に懐かしく思い出すんでしょうか?
駅だけでなく、このルートは「日本の原風景」とも言うべき魅力ある景色に満ちています。
時間もお昼過ぎですし、お腹も空いてきましたので、カフェが併設されている「浜名湖佐久米駅」にて昼食です。
写真じゃ分かりにくいと思うのですが、店内の窓からキラキラと輝く浜名湖が見えます。
この駅は、冬場になるとカモメが集まることでも知られています。
まぁ餌付けされちゃってるんで賛否両論あるとは思いますが、なかなか壮観な風景です。
お昼ご飯の後にコーヒーを頼んで一口飲むと・・・「美味しい!」
それもそのはず、一杯づつサイフォンにて入れられていました。
観光客だけでなく地元の人らしいお客さんで賑わっていました。
さて。お腹も膨れましたので出発です。
ちょうど入れ違いでやって来たベテランサイクリストとパチリ。
「今日は暑いですねー」としばし会話を交わします。
とにかく気持ちのいい晴天ですので、ライダーもチャリダーもよく見かけます。
さて。
この後も駅舎に立ち寄っては写真を撮り、魅力的な風景があれば立ち止まり・・・のノンビリペースで進みます。
天浜線の駅は歴史ある建造物の駅舎と、こういう素朴な無人駅とに大別されるみたいです。
こんな雰囲気もいいですよね。
こちらは歴史を感じる代表格。
金指駅です。
待合室では高校生が読書中でした。
のんびりした時間が流れています。
しかしさすが温暖な静岡県。
早咲きの桜がもう6分咲きくらいです。
そしてさすがミカンの産地。
この季節になってもあちこちでこんな風景を見かけました。
と・・いちいち気になるところに引っかかりながら走っていますので全然前に進みませんwww
なんとなく早くも夕暮れの気配です。
しかし寄り道ついでにもう一か所寄り道してみました。
完全に看板を見て思いついたここ。
新東名の浜松SAです。
ここにクシタニショップがあるのはもちろんご存じですよね??
誰か知ってるスタッフいるかなー?と行ってみればお店を切り盛りしているのは新人スタッフさん。
いきなりやって来て、写真撮って、さぞかし戸惑われたと思いますけど慣れてくださいねーwww
さて、そろそろ先を急がなくてはいけない時間になってきました。
実はこの日の宿はここからまだちょっと先にある天竜二俣駅前に取ってあります・・・っていうかついさっき取りましたw
天浜線は全長約75kmと通常ならば余裕の日帰りコースなのですが、とにかくゆっくりと見て周りたかったので、新所原から55km地点で、沿線では比較的大きな街である二俣駅での宿泊を考えてはいたのですが、タイミング悪くこの週末に高校生ボート競技の全国大会があるとかで、どこの旅館も高校生でいっぱいのようです。
実は前日に電話した宿には断られ、とりあえず宿泊先も決めずに出発していました。
二俣駅近くにある何軒かある民宿の電話番号だけはメモしてきていましたので、三ヶ日駅から順番に電話してみてもほとんどダメ・・・
最後の一つに電話する前に、「ここでダメなら終点の掛川まで走っちゃおうかな?掛川ならビジホ幾つもあるしどっか空いてるだろ・・ ビジホに泊まって晩飯は地元の居酒屋なんていいかもな〜」と、ほとんどその計画に心奪われかけたところで、最後の一軒に空きがあることが判明。
あら。そんじゃお願いしようかしら。
宿が決まった安心感からさらにペースは落ち、天竜二俣の街に着く頃にはすっかり夕暮れです。
それでも一応駅舎には立ち寄ります。
天浜線の駅のなかではひときわ大きな駅ですけど、ここも雰囲気バツグンです。
ちょうど汽車が出発するところでした。
さて、今晩お世話になるのはこの民宿。
どちらかというと、観光客相手よりも長期現場労働の職人さんや、行商の人相手の宿のようです。
お客さんも皆常連さんばかりのようで、女将さんとはすっかり顔馴染のようです。
すっかりくつろいだ気分でビールを飲み、たっぷりの食事を頂き、部屋の窓からふと外を見ると、通りの向いにある美容院の明かりが灯っているのが見えました。
こんな小さな街の美容院ですからお客さんは恐らく顔馴染みの人なのでしょう。
遠目にもくつろいで談笑しているのが窺い知れます。
有名観光スポットや土地の名物なんかよりも、こういう知らない街の人々の日常を眺めている時に非常に強い「旅感」を感じますね。
ほどなく清く正しい民宿の和室で深い眠りに落ちました。
うん。とてもいい一日だった!
続きはまた明日!!