2月はちょうど夏への折り返し地点です。
前の年の夏と、今年やってくる夏のちょうど中間地点です。
この時期、僕は毎年決まって同じ妄想に取り付かれていました。
「雪深い昔ながらの温泉宿で、心ゆくまで温泉や読書を楽しめたらどんなにいいだろう?」
そして先日の連休にようやくそれを実行してきました。
「やれたら楽しいだろうなぁ」はやってしまうに限ります。
お休みは火曜日と水曜日の二日間でしたが、色々な日程的から、月曜日に仕事を終えてその足で出発しました。
まずは東海道新幹線で東京へ。
翌朝、朝一番で東京を出発できればかなり時間的に自由になると考えたのです。
そしてさすが東京です。
安い宿泊施設はいくらでもあります。
今回僕がチョイスしたのはココ(画像は翌朝に撮ったものです)。
新橋駅前にあるカプセルホテルです。
カプセルホテルというものを利用するのは初めてですのでそのワクワク感もあったのですが、その前に新橋駅に降り立つのは実に30年以上ぶりになることに思い至り感慨をあらたにしました。
その昔、高校生〜浪人生の頃に受験勉強から逃げ出した僕の逃避先は、まだ東京中に数多く残存していた名画座でした。
「池袋文芸座」「早稲田松竹」「高田馬場パール座」「飯田橋ギンレイホール」「中野武蔵野館」などなど・・・
そんな愛すべき名画座のひとつがこの新橋にありました。
「新橋文化・ロマン劇場」です。
この映画館の特筆するべきところは、映画館のくせに山手線のガード下にあったのです。
電車が通ればその轟音で映画のセリフのほとんど聞き取れなくなります。
しかしそれもこの小屋の風物詩でもありました。
そんな小さな映画館で僕は、古いATG映画などに心を震わせていたのです。
そしてもちろんこの劇場は、他の多くの名画座と同じくもうとっくの昔に閉館してしまっています・・
さて、そんな灰色の青春時代の欠片を僕はこの街で見つけることが出来るのでしょうか?
映画館はなくなってしまっても、ガード下にびっしり軒を並べるお店はまだ健在です。
ああ、いいですね。
もうちょっと早い時間に着ければチェックインの前に一杯ひっかけるのも楽しかったかも。
ちょっとばかし街をブラブラした後、カプセルホテルへ。
うわー・・・これはいい!
ひとつひとつのカプセルは相当広く、明らかにフェリーの二等寝台よりも広く快適そうです。
テレビもついてます。
地下には大浴場がありますのでまずは一汗流し・・・
くつろぎスペースでゆったりします。
ここは数種類のフリードリンクコーナーやマッサージチェアコーナーなんかもあります。
コミックスペースもあるのですが、蔵書はナゼかジャンプ系ばかりw
利用するの男性サラリーマンばかりだと思いますので、もうちょっとビッグコミック系も増やして欲しいものですwww
(それに僕は昔から少年誌はマガジン派なのです)
ここでマッタリとビールなどを飲んだ後寝床へ。
なんだか全体的にフェリーの中に雰囲気が似ていて、とても快適空間でした。
さて。
ここで朝6時くらいまで仮眠してから出発。
ホテルは新橋の烏森口にあります。
烏森口っていうと、椎名誠氏の自伝的青春小説「新橋烏森口青春編」を思い出しますね。
ちょっと切なくてキュンとする小説でした。
新橋駅ではこんなスタンプラリーをやってました。
まずは東京駅に出てから上越新幹線に乗車。
実は上越新幹線も初めてなのです。
ワクワクと車窓に身を乗り出しましたが、僕は電車に乗るとどーにも睡魔を抑えられません・・・
車内アナウンスの「次は大宮〜」「次は高崎〜」というのになんとなく目を覚ましてはまた微睡む・・・というのを繰り返しているうちにあっという間に目的の上毛高原駅に到着。
駅前にはそれなりに雪が残ってます。
ここからはバスを二本乗り継ぎます。
ちょっとづつ辺りは雪深くなってまいりました。
さあそんなこんなでたどり着いた先は・・??
長くなりそうですのでまた続きは次回に〜〜!!