オレ的休日「冬の地味な一日編」:KUSHITANI名東店
個人的な休日・・・しかもカナーリ地味な一日の過ごし方ですのでそういう覚悟で読んでください(笑)。
まずはノソノソと昼過ぎに出かけたのはここ。
東区にある「撞木館」です。
歳をとってから、こういう古い建造物を見るのが大変好きになったのですが、今回の目的はこの建物そのものではなく、この撞木館の中で現在開催されている「大日本銭湯展」という企画展を見にきたのです。
僕は学生時代にかなり銭湯に依存した生活を送っておりましたので、もう「銭湯」って聞いただけで懐かしさに胸がキュンキュンしちゃうんですよね!
僕が学生時代を過ごした藤井寺市は大阪の中でも下町でしたから、その頃は街の中にも幾つか銭湯がありました。
展示物はその頃を思い出させる懐かしアイテムがいっぱいです!
来場者は「リアル銭湯世代」の中高年が中心ではありましたが、案外若い人も多くて驚きました。
彼らにとっては銭湯って「歴史的遺物」なんだろうな〜〜。
この撞木館の中には、この古い建物をそのまま利用した素敵なカフェなんぞもありますので、お茶だけ飲みに来るのもいいかもしれません。
各所に使われているステンドグラスがまたいいんですわ。
こういうものに心惹かれるようになったってことは歳とったってことかなぁ??
さてお次は名駅へ。
我ら邦画好きにとっての聖地、シネマスコーレさんへ「フラッシュバックメモリーズ」を観に来ました。
オーストラリアの先住民、アボジリニの民族楽器である「ディジュリドゥ」奏者であるGOMAさんは、ある日高速道路で追突事故に遭い、高次脳機能障害という障害を抱えます。
自分がディジュリドゥ奏者であったことも忘れただけでなく、日常生活のありとあらゆることの記憶がどんどん失われ、電車の乗り方すら覚束なくなってしまったGOMAさん。
記憶が失われていくだけでなく、感情の制御も上手くいなかいことが多くなってきます。
しかし、事故の前には全く描いたことのなかった絵を突如描き始め、またとりあえずディジュリドゥを吹いてみることによって、ちょっとづつ・・ちょっとづつと自分を取り戻していき、ようやく復帰ライブまで開催できるようになるまでを追ったドキュメンタリーが、ライブの映像や、自身や奥さんの日記を織り交ぜながら描かれています。
個人的なことですが、僕はこれまでに二度、信号待ちで停車中に後から追突された経験があり、全く自分に過失のない交通事故で自分の日常生活に支障をきたしてしまうことの理不尽さがちょっとだけですが分かります。
しかしGOMAさんの「事故に遭ったことすら宿命」と自分の現状を受け止め、受け入れ、そして「昨日より今日」と前進していく姿勢に胸打たれました。
さて、映画の後はですね。
せっかく名古屋で一番銭湯が多い中村区に来ているのです。
この機会に行かない手はないでしょう!!
と・・やってまいりました、「金時湯」さん!
名古屋駅からたった700mほど歩いたところに、こんな昭和の香りがプンプンする清く正しい銭湯が残ってるって知ってました??
しかもこの銭湯に入ろうとしたところでちょっとしたサプライズ!
入れ替わりで出てきた学生さん風の男女7〜8人のグループの一人が僕に話しかけてきます。
「あの〜〜??さっき撞木館にいらっしゃいましたよね??」
話をしてみると、彼らも大日本銭湯展を見て触発されてこの金時湯さんを訪ねたとのこと。
へ〜〜〜〜。考えることは皆一緒ねwww
しかし彼らのような若者にしてみたら、銭湯って完全な異次元空間なんだろうな〜〜。
皆でキャッキャと写真を撮って嬉しそうにしている姿がとても微笑ましかったです。
オジサンが若い頃はなぁ・・・若い頃はなぁ・・・
と追憶に浸っているうちに彼らは去っていきましたwwww
お風呂の中では「一番の常連」というオジサンと世間話をしたりして、やっぱ銭湯ってなくしてはいけない日本の文化だよな〜〜〜。
ま、そんなこんなで地味ながらも楽しい一日でした!
あ・・・大日本銭湯展の会期も、フラッシュバックメモリーズの上映期間も間もなく終了ですのでお急ぎをば〜〜!!
- 2013.01.31 Thursday
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- 00:37
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- by kushitanimeit