メッシュグローブ第一弾入荷〜!:KUSHITANI名東店

0

    はい。こんな夜中に更新です。

    我ながら仕事熱心だな〜。

    さて、本日(っつーか昨日か・・)夏用メッシュグローブの第一発目が入荷いたしました。

    K-5166 GPSメッシュグローブです、

    RIMG0147.jpg

    その名の通り、レーシンググローブの定番「GPSグローブ」のメッシュVerです。

    レーシンググローブベースですからもちろんフルパット仕様なのですが、安全性に影響の出ないベース部分には全てパンチング加工が施されています。

    RIMG0148.jpg

    RIMG0149.jpg

    ただしパットがある分、どうしても一般的なメッシュグローブよりもメッシュの免責は狭くなっています。

    したがって「とにかく涼しいグローブおくれ!」っていうお客さんにオススメするアイテムではございません。

    前提として「レーシンググローブのフィット感や安全性は捨てたくない。で、その範囲内で出来る限り通気性も確保したグローブをお求めの方」向けですね。

    「夏場のサーキット走行なんかにいいグローブない?」って方にぜひ!

    もちろん限定生産デス。


    個人的な買い物話 レンズ編:KUSHITANI名東店

    0
      今回はごく個人的なお買い物話ですので箸休めに軽〜く読み流してください。

      こんなもの買いました。

      RIMG0146.jpg
       
      CANONのFDレンズ 100−200 F5.6です。
      ご存知の通り、キャノンのかつてのMFレンズは、現行のAFレンズのマウントと互換性がありませんので、昔のFDレンズは格安で投売りされています。

      この画像のレンズも、栄の中古カメラ屋さんのショーウンドゥにずーっと飾られていました。

      価格は何と¥2,000です!!

      ¥2,000なら買っておいてもいいよな〜〜」といつも気になっていたのですが、この店を通る時っていつも「これから栄で遊ぶ時」なんですよねぇ。
      いくら安くても、クソ重たい望遠レンズをカバンに入れたまま栄を歩き回る気にならず結局スルーしていました。

      しかし先日たまたま帰り道にこのお店を覗いてみるとまだあるじゃないですかっ!
      これはご縁だろう・・・と連れて帰りました。

      用途としましてはライディングスクール(HMS)の撮影用です。
      ここのところライスクはコンデジとF1の二台体制だったのですが、明らかにF1の方が綺麗に撮れるんですよね〜(デジイチ買えよって話しなんでしょうけどwww)

       コンデジ(リコーCX−3)で撮影
      RIMG0084.jpg

       CANON F−1で撮影
      52780028_filtered.jpg

      好みの問題もあるかもしれませんし、デジタルは間違いなくクッキリ・ハッキリ写るのですがやっぱりこのフィルムカメラの写りは捨てがたいよなぁ・・・

      これまでF1には135mm(F3.5)の単焦点レンズ付けていたのですがもうちょっと寄って撮影できそうです。

      F5.6通しと暗めのレンズですが、使うのはほとんど日中の屋外ですので問題ないでしょう。
      4月4日のスクールにデビュー予定です。

      しかしなぁ・・・あの店にはまだ200mmの単焦点(F3.5)が¥3,000で売ってるんだよな〜・・・う〜〜む。

      うどんの国の青春編 その4:KUSHITANI名東店

      0

        当時関西の直営店を統括していた責任者にS課長という方がおられまして、とりあえずの僕の「直属の上司」に当るのはこのS課長でした。

        S課長は面倒見のいい人で、時折僕のところへ様子見の電話などをかけてきてくれてたのですが、僕はある時「常連さんとの付き合い方」について、現時点での状況なども加味しつつ相談してみました。

        S課長は現場での経験も長いベテランでしたので、散々こういうケースは見聞していたでしょうし、自身でも経験されていたのでしょう。

        「あんまり気にすることないで」と気軽な調子で言ってくれました。

        今とは違い店舗間の転勤も多かった頃ですので、「店長が変わると、その店長に付いていたお客さんが離れていってしまう」という悩みは多くの店舗が抱えていた問題でもあったのです。

        「どこの店でもあることやしな。特にKクンはその店長かったやろ?長くその店にいる店長の場合、付いてるお客さんは半ば友達になってしまってるからなぁ。しゃーないで。まぁそのまま来てくれるお客さんは大事にして、来てくれなくなったお客さんのことはそんなに深刻に考えず、その分キミが新しいお客さん増やしていったらええねん」

        よく「サラリーマンは上司次第」なんてことを言いますけど、僕のこの駆け出しの時代、上司や周囲の人には非常に恵まれていたと言えますね。

        僕はS課長のアドバイスに心が軽くなる思いがしたものでした。


        しかしありがたいことに、世の中の人間の集団の中には必ず「物事をあまり深く考えないタイプの人間」が一定の割合で配置されているものです。

        高松店の常連さんの中ではNさんという人がその役まわりでした。

        Nさんは市役所に勤務する公務員だったのですが、とにかく立ち振る舞い全てが軽く、他の常連さんが僕のことをどう思ってるか?なんてことにはまるで無関心なようで、例の送別会の時も「おお〜キミが新しい店長??よろしくねー!」なんて非常に調子よく挨拶をしてくれるような人でした。

        確か年齢は僕よりも一つか二つ上だったはずです。

        そのNさんが送別会から数日経ってお店に遊びに来てくれました。
        Nさんは「おーっす!」なんて言いながらお店に入ってきたかと思うと、僕のパーソナルな部分への質問を交えながらも、とにかく一人で喋り続けました。

        「フジモリ君高松は初めてなんだよね?ふ〜〜ん。そうか〜。高松は田舎だけど案外夜の飲み屋街が賑やかだからね。店終わったら遊びに行くといいよ。でもね〜、結構この街はヤクザも多いから気をつけなよ〜。今は堅気でも昔はヤクザみたいな人も多いからね。ほら、この町にはうどん屋さんが多いじゃん?今度店先でうどん打ってる人の手元をよ〜〜っく見てごらん。小指無い人が多いからハッハッハー!ホントだよ」

        とかまぁ、そんなホントだかウソだか分からない話を喋り続けます(笑)。

        今思えば、このNさんも常連さんの中では一番若く、その分他の人の扱いも軽かったのでしょう。
        新任の、自分よりもちょっと若い店長に少しだけ兄貴風を吹かせたかったのかもしれません。

        しかしNさんには何の悪意もありませんし、実を言うと僕はこういう「あまり何も考えていなさそうな軽い人」が嫌いではありませんので(むしろ大好きwww)、Nさんが「フジモリ君今度飲みに行こう!明日・・いや今日でもいいぞ!」なんて誘いに嬉しく応じたのでした。

        とにかく、高松店の常連さんの中で一番最初に僕に優しくしてくれたのはこのNさんなのです。

        さて、それから何日後だったかは忘れてしまいましたが、お店を閉めた後に僕はNさんの誘いに応じて高松の飲み屋街へと出かけていきました。

        最初はごく普通の居酒屋に腰を据えます。

        例の如くNさんは調子よくバカ話しを続け、僕もNさんにはかなり打ち解けてきていましたので、自分の学生時代の経験談なんかも面白おかしく語り、それなりに盛り上がった飲み会となりました。

        お互いにちょっと気分よく酔いが回ったところでNさんが「よし!二軒目は女の子のいるところ行こう!嫌いじゃないだろ?」と笑いかけてきました。

        「嫌いじゃないだろ?」とか言われても、僕は「女の子のいる飲み屋」というものの経験がほとんどありません(未だにほとんどないw)。
        もちろん女の子は嫌いじゃありませんが(笑)、僕は勝手が分からず「ええ・・まぁ」と曖昧に頷きました。

        しかしNさんは僕の様子にはまるで頓着することなく「よーっし!行くぞ」と嬉しげに飲み屋街の中をずんずん進んでいきます。

        Nさんは「ここはオレに任せろ」的な自信に満ちていましたし、僕もそれなりに酔って気分がよくなっていましたので大人しく後に従いました。

        Nさんはもう行き慣れているらしく、迷うことなく路地を縫っていくと一軒の店の前に立ち「ここに入るぞ」とニヤリとすると先にドアを開けて入っていきました。

        僕はあわてて後を追いましたが、それにしても怪しげな雰囲気のプンプン漂うお店です。
        場所は、路地を折れ曲がった先のさらに奥の細い路地に面していましたし、看板も電飾が切れ掛かっているらしく、チカチカと明滅を繰り返していて店名も判然としません。
        そのくせ店の前は黒服の兄ちゃんが待ち構えていて、僕らを店に押し込みながら「二名様ご案内〜」とか店の奥に叫びかけています。

        店に入ると、饐えたような匂いがムッと僕らを包みましたが、それよりも戸惑ったのはその薄暗さです。店内の様子がほとんど分かりません。

        なにこれ?飲み屋??カウンターもテーブルも見当たらないじゃん?

        しかしNさんは慣れてる様子で、黒服のお兄ちゃんに「二人ね。若い子見繕ってよ」とか話しかけ、その耳元に何やらコソコソと囁いています。

        僕は勝手が分からず、薄暗闇の中をキョロキョロしていると、「いらっしゃーい」と二人の女性の声がしました。

        そのうちの一人がさっさとNさんの腕を取ると、店の奥へと引っ張っていきます。

        Nさんは僕を振り返ると「いいか?遠慮すんなよ。相手の女の子が気に入らなければ代えてもらえ。何度でもな」とか自信たっぷりに言い放ちました。

        「え??なになに??」と様子が分からずに戸惑う僕はまるで落語の「明鳥」に出てくる若旦那そのものです。

        するともう一人の「女の子」が僕の手を取ると「いらっしゃ〜い、はいお兄さんはこっちね〜」と野太い声で僕を横のスペースへと誘導しました。

        その頃には多少暗闇に目が慣れてきていたのですが、どうやらその店内はカーテンで幾つかのスペースに区切られていて、Nさんはその奥の方のスペースへ消えていったようです。

        僕は入り口の横の仕切りの中へと誘導されましたが、相変わらずその中も薄暗く、テーブル一個と二人架けのソファーがギリギリ入るくらいの狭いスペースだということだけかろうじて分かりました。

        テーブルの上には小さな照明が置かれ、水割りを作るためのアイスペールとグラスを照らしています。

        僕をソファーに座らせた女性は、「水割りでいい?」と相変わらず野太い声で聞いてきました。

        「え?あぁ・・・はい」

        と答えながら、僕は背中にジンワリと汗をかいてきました。
        ここが「ただの飲み屋ではない」ということに僕はその辺でようやく気がついてきたのです。

        「はい。水割り」とグラスを僕の前に置いた女性は「お兄さん大人しいのね〜」とネットリと酒臭い息を吐き出しました。

        多少冷静さと視力を取り戻しつつあった僕は相手の女性の様子をそこであらためて凝視してみたのですが、どう贔屓目に見ても「女の子」と呼べる年齢層には所属していなさそうです。

        オバサン・・・??って言うかお婆さん??

        テーブルの上の仄かな灯りが、彼女の頬や目尻にくっきりと刻まれた深い皺を照らし出しています。

        なにしろ薄暗いので定かではありませんが、どうもそのしわがれた声を聞いていると、この目の前にいる女性が自分の母親よりも年上なんじゃないか?という疑いを捨て切れません。
        やっぱり「年齢」というのは、どんなに視界を遮られてても完全にその気配を遮蔽することは出来ないもののようです。

        そしてそのお婆さんに限りなく近いと思われるオバサンは、ムッチリとした太ももを僕の腿に密着させてきて「お兄さんどこの人なのぉ?」とガラガラ声で聞いてきます。

        太ももにもジワッと汗。

        僕はその辺で「脱出」の機会を窺いはじめました。

        僕は常々お年寄りには優しくありたいと思ってはいましたが、それは「そのお年寄りが僕の太ももをまさぐったりしない」場合に限られます。

        それでも水割りを一杯飲む程度の時間は辛抱していました。
        相変わらずネットリとしたガラガラ声wwが僕の耳に吐息と共に絡みつきます。

        そして「ねぇお兄さ〜ん」と分厚くしわがれた掌が僕のモモ上半分をさ迷いだした時に僕の限界は訪れました。

        「ちょっっ・・・スイマセンッ」とその手を避けると、僕はそのカーテンで仕切られたスペースから飛び出しました。
        そして先ほどNさんが吸い込まれていったスペースのカーテンをシャッと開け、上ずる声で言いました。

        「え・・え・・・Nさん!! か・・・か・・・帰りましょうよ!!」

        しかしNさんは「ヒィッッ!!ど・ど・ど・どどーしたのお前」と頭のテッペンから甲高い声をあげて狼狽しています。

        目線を下げると、どーいうわけかwwwNさんのジーパンはもう膝まで降ろされています。

         「ギョッ!!」(←ここでようやくこの店の「システム」を理解www)

        しかし、その驚きもNさんの隣に座る女性を見た時に軽い怒りにも似た感情へと変わりました。
        Nさんの隣に座っていたのは、明らかに20代前半の可愛らしい女性です。

        こ・・・このオッサン、さっき店に入った時に店員の兄ちゃんに何か耳打ちしてたけど、自分だけはチャッカリお目当ての女の子を指名してたってことか!

        しかもこのスペース、明らかにオレがいたところよりも明るいじゃん。
        何か意図的としか思えないwwww

        「明鳥」とは真逆の展開です(笑)。

        「か・・帰るの?どうした??女の子が気に入らないか?」
        「いや、そーいう問題以前にこういう店はちょっと・・・」

        「え?・・あ・・そうか・・」とNさんはまだジーパンを膝まで降ろしたまま逡巡しています。

        しかしここまで散々「ここはオレに任せておけ」的な、先輩風バンバンの態度で終始リードしてきた手前、「いや〜お前だけ先に帰って・・」とは言い難かったのでしょう。
        僕の決意が固いと見て取ったNさんは、明らかに未練タップリといった感じでノロノロとジーパンを穿き直し、「わかった・・・帰ろう・・」と店の出口へと向かいました。

        しかし、Nさんがここで言った一言はさらに僕を驚愕させました。

        「フ・・・フジモリ君・・・・悪ィ・・金・・・貸してくんない?」

        はぁ??
        自分からこの店誘っておいて、その上自分だけは若くて可愛い女の子指定しておいて(こだわるwww)、金持ってないだと〜〜〜????

        さすがに呆れましたが、ここで押し問答している状況ではありません。
        「お金がありません」なんて言おうもんなら、さっきのお兄さんに何処に連れて行かれちゃうのか分かったもんじゃありません。

        何せうどん屋さんまで小指が無いような土地柄なのです(笑)。

        僕とてあまり現金は持ち合わせていませんでしたので、しかたがなく二人分の料金をカードで支払いします。
        細かな金額までは憶えていませんが、それは明らかに当時のクシタニレーシンググローブのフラッグシップモデル「K−816R」が二艘は買える値段でした。

        店を出た後はさすがにNさんもバツが悪そうで、「今度給料日になったら返すから・・」と謝ってきました。しかし実際のところ、僕は呆れてはいましたけど、特に怒ってはいませんでした。

        とにかく僕はその異空間から脱出出来たことでホッとしていましたし、それよりも何よりも、この適当なのか抜け目がないのか分からないNさんという人の軽さが可笑しくてならなかったのです。

        僕は「いいですよ別に」と素っ気無く答えながらも内心「ヘヘヘ・・どーしてくれようか」とこみ上げる笑いをこらえるのに必死でした。


        さて、Nさんにとって実に不幸なことが二つありました。

        一つは僕の口が肉抜きされたチタンパーツ以上に軽かったこと。

        そして二つ目は、僕は子供の頃から「勉強もスポーツもダメ」な取り得のない男でしたが、唯一「実際に起こったことを、適当に脚色しながら面白おかしく人に話す才能」だけは人よりも長けていたことです。(名東店のお客さんも気をつけてくださいwww)

        僕はその後、たま〜に訪れる常連さんを捉まえ「ちょっと聞いて下さいよぉ!Nさんとこないだ飲みに行ったんですけどね・・・」と、この顛末を面白おかしく語って聞かせました。

        そして繰り返し話すたびに話しがちょっとづつ脚色されていくのを充分に自覚していました。

        恐らくこの話しは、常連さんから他の常連さんへと語られていったことでしょう。
        そしてその度に相当尾ひれが付いていったであろうことは充分予想されます。

        「Nのヤツ最後はパンツまで脱いでたらしいぜ」くらいにはなってかもしれません(笑)。

        しばらくしてNさんがゲッソリした顔でやってきました。
        僕は知らん顔で「こないだはどうも〜」みたいに白々しく挨拶します。

        「フジモリ君・・・勘弁してよぉ」というNさんに僕はシレッとして言いました。

        「そんなことより早く金返してくださいよぉ」

        ニヤニヤする僕にNさんは「あ・・・ゴメン・・給料日までもうちょっと待って」と急に潮らしくなります。

        僕はそんなNさんを見ていたら可笑しくなって「ヘッヘッヘヘ」と笑いました。
        Nさんも照れて「エヘヘ」と笑っています。

        さすがにもう怪しげな店には行きませんでしたが、その後も二人でちょくちょく飲みに行っていたと思います。

        こうして僕は高松に来て最初のお友達ができたのでした。


        レディースレザージャケット新登場!:KUSHITANI名東店

        0

          ちょっとカッコイイレディース革ジャケットがリリースされました!

          実はちょいと前には入荷していたのですが、着用モデルさんが来店されるまで待っていたんですよね。

          メンズでは既に大好評いただいておりますバデットライダースJacレディースVerです。

          RIMG0141.jpg

          メンズはブラックオンリーですが、レディースはベージュとなります。

          RIMG0142.jpg

          ブリティッシュっぽい肩パッチのステッチや・・・

          RIMG0143.jpg

          見えないところへもこだわったストライプ柄の裏地など、基本的な仕様はメンズ同様です。

          RIMG0144.jpg

          しかしこのモデルの本当のカッコ良さは、実際に人が着用している状態じゃないと分かりにくいのです。

          てなわけで着ていただきました。

          R1006097.jpg

          なんだかよく見る顔のような気がしますが、気のせいじゃありません。
          僕の姉です。ウソです。

          コピー 〜 R1006111_filtered.jpg

          ね?カッコイイでしょ??

          コピー 〜 R1006105_filtered.jpg

          只今レディースM〜LLのフルサイズ在庫揃ってますよ〜!!

          ご夫婦でペアルックとか如何ですか??


          2012春夏ジャケット入荷情報第三弾!:KUSHITANI名東店

          0

            そうそう。これが入荷しておりました。

            RIMG0121.jpg

            K−2155 ゴアテックスコーディラジャケットです。

            RIMG0124.jpg

            目ざといお客様はお気づきかと思われますが、これは2011年モデルからの継続です。
            基本的に「昨年モデルそのまま」です。

            RIMG0122.jpg

            このジャケット、元を辿れば2004年に登場した「ゴアテックスプレミアジャケット」から熟成を重ねてきた定番モデルでして、もういい加減改良し尽くした感がございますので、今年は変更なしでそのまんま出しました。

            工業製品でもそうですが、「完成されたものは下手にいじらない方がいい」というのがモノ作りの鉄則です。

            さて、このジャケットは歴史が長いだけあって、それはもう素ン晴らしい完成度です!!

            僕も歴代モデル何枚か所有しておりますが「夏の北海道と春・秋の本州をツーリングするに当って、これ以上のクオリティのジャケットは無い!」と断言できる「究極(至高でもいいけど)のツーリングジャケット」なのです!!

            実際個人的にも年間通してツーリングに出る時はほとんどこのジャケットを愛用しています。

            「究極」のポイントは幾つかございますが、まずは表面素材がゴアテックスってところが最もアピールしたいところです。

            RIMG0125.jpg

            2012年現在、ツーリングジャケットの素材としてゴアテックス以上の性能のものはありません!
            ここはね。言い切っちゃいます。

            そしてこのジャケットの素晴らしいところは、この絶妙なカッティングですね。

            ややタイト目にデザインされたシルエットは、長時間の高速走行でもほとんどバタつきが気になりません!

            ↓ビシッとしてるでしょ??
            RIMG0127.jpg
            (身長166cmでLサイズ着用)

            これだけカッチリした造りなのに、着心地自体は非常〜〜に柔らかく疲れにくいのも高ポイントですね。

            昨年モデルから、最近アウトドアウエアでも流行りのテーピング処理を施し、デザイン上のいいアクセントになっています。

            RIMG0126.jpg

            一般的にゴアテックスの優位性としては、その絶対的な防水性と透湿性ばかりが注目されておりますが、僕自身は経験上その「寒さへの対応力の高さ」に信頼性を置いています。

            よく「ゴアテックスだから暖かい」と語られますが、これは若干補足が必要でして、ゴアテックスという素材そのものには保温性はありません。

            しかし、ゴアテックスという素材と、ゴアテックスジャケットの構造に拠る「密封性の高さ」が、レイヤードによる保温効果を最大限高めているのです。

            全く同じアンダーであっても、アウターが革ジャンの場合とゴアテックスの場合では体感温度はかなり違ってくるはずです。

            で、これからの「冬物着るほどでもないけど、春秋物だけでは心もとない・・」という時に真価を発揮するのがこの組み合わせです。

            RIMG0139.jpg

            ゴアテックス+ダウンですね。

            ダウンの持つ絶対的な保温性・携帯性と、ゴアテックスのアウターシェルとしても絶対的な密封性の高さが、この組み合わせを単なる「1+1」以上のモノにしているというわけですね。

            実際この組み合わせはそんじょそこらのウインタージャケットよりも暖かいはずです。

            暑くなってきたらダウンはクルクルと丸めてタンクバッグにポイッと仕舞えちゃうのも魅力ですね。

            GWにどこかロングツーリングをお考えの方!

            今現在世の中にこれ以上のジャケットは存在しませんよ!言い切ります!!!

            てなわけで週末は名東店へGO!!なのであります。

            あ・・そうそう。
            このジャケットの「開発ストーリー」を聞きたい方は別途お申し付けください。
            最初期のデザインスケッチからお見せして解説いたします。
            ただし話しがムチャクチャ長くなることと、かなーりの自慢話になることをお覚悟ください(笑)。


            NEWシューズキターーーーー!:KUSHITANI名東店

            0
              昨日、京都店さんのブログを読んでいましたら、水曜日に荷物が9ケースも入荷したとのこと・・・
              (ちなみに京都店さんは水曜日は営業なのです)

              この時期は新製品がある日突然ドカーーーンと入ってまいりますので、そんな日は一日てんてこ舞いになります。

              「ウチは今日来るんだろうな〜」と覚悟しておりましたら、やっぱり佐川さんが「今日はたくさんありますよ〜〜」とニコニコしてやってまいりました。

              R1006079.jpg

              ガラガラガラ〜〜っと・・・ウチは6ケースでした。

              R1006080.jpg

              開けてみると・・・

              R1006085.jpg

              ワオッ!!NEWシューズがギッシリ!!

               ・・・・・・・・・・・・


              てなわけでしばし現実逃避・・・

              RIMG0117.jpg

              こんな気持ち分かるでしょ?wwwww

              ではご紹介いたしましょうか。

              今年もスニーカータイプのライディングシューズは例年通り「防水系」と「通気系」の二種類のラインナップです。

              通気系の方は基本的に仕様変更しておりませんので、フルモデルチェンジした防水系の方からご紹介いたしましょう。

              ジャン!

              R1006087.jpg

              基本路線は従来モデルを踏襲しておりますが、変更点といたしましては防水フィルムをK−TECHから「アウトドライ」に変更しております。

              「アウトドライ」はもう一部のメーカーさんの登山靴などでは「ゴアテックス」よりも上位に位置づけられるほど、近年グングンと知名度を上げてきた防水・透湿フィルムです。

              え〜・・コレに関しましては「ゴアテックス」などの一般的な防水・透湿フィルムとは根本的に製法が異なるのですが、それについて語ると長くなりますのでご興味がおありの方はぜひ店頭でご質問ください。
              (話しが長くてもOKならば・・・ですがww)


              ま、信頼性の向上という要素が強いですね。

              それと、靴の上部からの雨水の浸入を防ぐため、全体の高さが若干高くなっています。

              従来モデルとの比較です。

              R1006088.jpg

              もちろん右が新型ですね。
              同じサイズ(25.0cm)で比較しています。

              脱ぎ履きは従来モデルの方がし易いとは思うのですが、この後ろ側の「エグリ」の部分にカッパの裾が引っかかってしまって、ここから雨水が浸水してしまう事例があるんですよねー。

              ここは防水性優先の仕様変更です。

              カラーは黒と白/黒の二色展開です。

              さて、もう一方の「通気系シューズ」ですが、昨年モデルの「エアーブーストシューズ」がそのまま継続です。

                た   だ   し!!

              新色の追加がありました!!

              ジャン!!

              R1006090.jpg

              ブラウンです。

              これいいでしょーーっ!!??

              これも展示会で見た瞬間から自分用を一個余分に発注しましたw

              これね〜〜。
              同じく今年出たばかりの「Eライドパンツ」の新色、グリーンとメチャクチャ相性いいと思うんですよ。

              ホラッ!!

              R1006092.jpg

              ね??なかなかイカすでしょ??

              シューズは本日しこたま入荷いたしまして、急遽出荷用の棚を一つ丸々空けて置き場所を確保した程です。

              RIMG0119.jpg

              今週末にもぜひご試着にお越しください!!




              陶器の街で出会った’79年のクシタニ:KUSHITANI名東店

              0

                冬の「陶の灯り路」に次いでお気に入りのイベント、「瀬戸の雛めぐり」が2/4〜3/4の間、尾張瀬戸駅周辺で行われています。

                お雛さんを街中の色々なところに展示するのは最近どこの観光地でもお馴染みのイベントですが、瀬戸の雛イベントはなんと言ってもこれが圧巻ですね。

                R1006023s-.jpg

                瀬戸の中心地にある「瀬戸蔵」の中に設えられた「ヒナミッド」です。

                上から見たところです。

                R1006014s-.jpg

                雛壇には、地元の陶器の工房や作家さん、一般の愛好家が製作したお雛さんが所狭しと展示されています。

                R1006019s-.jpg

                R1006024s-.jpg

                ここを中心に、商店街や陶芸施設などでも色々なお雛さんが飾られています。

                瀬戸の商店街のうち本日火曜日は末広通り商店街がお休みですので、もう一つの「銀座通り商店街」をブラブラしてみました。

                R1005980s-.jpg

                いつ来ても昭和の匂いプンプンですな。

                R1005969s-.jpg

                陶器屋さんのショーウインドウでもこの通り。

                R1005968s-.jpg

                もう廃業されてしまわれた写真館を利用しての展示も行われていました。

                R1006007s-.jpg

                ここの建物は本当に味があるんですよね。




                各所に展示されているお雛様はこういう由緒正しいものから・・・

                R1005973s-.jpg

                こんなお店のオリジナルまで(ちなみにトンカツ屋さんです)色々です。



                トンカツ屋さんのご主人がこんなのをチョイチョイッと作っちゃうところが陶器の街らしいですよね。

                こんなお雛さんをプラプラ見て歩いてるだけでも楽しいのですが、街全体でスタンプラリーなども開催されていますので、そんなのを集めて歩いたり・・・・



                地元の商店のご主人と交流したりするのもこういう商店街ならではの楽しみですね。
                (ここはロウソクの専門店です)




                うむ。瀬戸には猫がよく似合うなww



                しかし、本日一番の出会いは意外なところでなされました。

                R1005950s-.jpg

                お昼ごはんを食べに入った定食屋さんに普通に置いてあった「モーターサイクリスト」誌です。

                ここのご主人がバイク好きなのは知っていましたが、やけに古いなこれ・・・って・・・

                R1005951s-.jpg

                ’79年!!!

                なんと33年前の雑誌です!!

                うわ〜〜〜〜Z400FXがニューモデルとしてインプレッションされてるよ!

                  ・・・・・・・・

                それにしても・・・・

                R1005953s-.jpg

                この業界ってつくづく人材が代謝しないんだなぁwwww

                文章は今より多少尖ったトーンでしたがw


                ああ・・・70年代〜80年代の男性向け雑誌には欠かせない広告だねwwww

                R1005955s-.jpg


                ウオッ!「HMS」ってこの頃からやってたんだ!!(ちなみに次回は4月4日ですよ〜!)

                R1005957s-.jpg

                な〜〜んて楽しくワハハと笑いながら雑誌を捲りながらも、僕の探していたページはただひとつ・・・

                モーターサイクリストさんとは古いお付き合いだ。
                絶対あるはずだよな〜〜・・・

                パラパラパラっと。

                ホラあった!!

                R1005958s-.jpg

                さすがクシタニだ!
                用品メーカーの広告がほとんど白黒で、とても通信販売をする勇気が出ないような手描きイラストの商品紹介のものが多い中にあって見開きカラー2Pだよっ!!!

                泣かせるな〜〜〜「K−120」だよ。一番最初に覚えさせられた品番だ。

                R1005963s-.jpg


                クロスジャケット黎明期の名作「KE−51」。

                R1005964s-.jpg


                へ〜〜この頃の営業所って全国12箇所だったんだ。
                現存してる住所は皆無ですな。全部引越ししてしまっています。

                R1005961s-.jpg

                恐らくですが、この当時を知る社員の方は(社長以外)もう社内に残ってる人は誰もいないと思います。

                '79年と言えば僕はまだ中学二年生です。
                バイクにもほとんど関心はありませんでした。
                陸上競技と、好きな女の子のことで頭が一杯の頃です。

                しかし、そんな頃からこうやってクシタニの歴史を脈々と作ってくれていた先輩達がいたという事実に胸が熱くなりました。

                と、同時にとても誇り高い気分になった出会いでもあったのでした。


                お急ぎを!:KUSHITANI名東店

                0

                  新しい2012年カタログが出てからというもの、問い合わせが相次いでおりますのがこのジャケット!

                  K-2169 L.BR.jpg

                  K−2169 クラリティジャケットです!

                  K-2169 BK.jpg

                  現時点で既に結構な本数のご予約をいただいておりまして、そろそろ入荷本数に対して一杯になりそうなサイズが出てきています。

                  本日慌てて追加発注いたしまして、何とかご予約分は確保いたしましたがLLサイズがそろそろ危ないですかねー。

                  入荷は来月ですが、店頭に何本並べられるのかちょっと不安になってきました・・・

                  当然「完全限定生産」です。
                  3月に入荷いたしましたら、その後の追加生産などはございません。
                  (恐らくメーカー在庫もその時点でゼロになると思われます)

                  ご予約と言っても「試着してから決めてOK!キャンセルも大丈夫!!」の仮予約にてお受けいたします。
                  とにかくモノがあるうちに押さえちゃうことが大事ですからね。

                  気になる方はお早めに!!

                  でも・・・一番心配なのははたして「自分用」を確保できるのか?ってことでありまして・・www


                  うどんの国の青春編 その3:KUSHITANI名東店

                  0

                    高松店に赴任して、二日目の朝から僕は基本的に一人っきりになりました。

                    前任のK店長は、元々の高松店オーナーさんが経営する他店舗への転勤と、それに伴う引越しが決まっていたためそれなりに忙しく、そちらの準備に集中するために基本的にはもうお店には出てこられませんでした。

                    それにこの小さなお店の引継ぎ業務は、初日の半日もあれば時間的には充分だったのです。

                    何か分からないことがあればその都度電話する・・・ということでK店長の間では合意が出来ていました。

                    その二日目の朝。
                    いよいよ「自分の店舗」としての初日です。

                    僕は張り切って開店1時間半前にはお店に入って掃除を始めました。
                    棚という棚を雑巾がけし、商品にハタキをかけ、床を掃除してガラスを磨き・・・・

                    開店は10時からだったのですが、掃除に集中していたら午前中はあっという間に終わってしまいました。

                    もちろんその間お客さんは一人も来ません。

                    昼食は、高松店と道路一つ挟んだ向いにある喫茶店からランチを運んでもらうように前日に頼んでいました。

                    電話で持ってきてもらうように頼むと、15分後くらいに喫茶店のお兄ちゃんが目の前の歩道橋をお盆を持って歩いて来るのが見えます。
                    その後僕はほとんど毎日ここの喫茶店のランチのお世話になりましたので、このお兄ちゃんが「高松に来て最初の顔見知りの人」になりました。

                    しかし昼ごはんの間も、そのあとの時間も、お客さんはサッパリやってきません・・・・

                    午後もそんな調子で、結局この日は実質赴任初日にして「ボウズ」という記念すべき日となってしまいました。
                    当時は毎日の業務日報を本社に送信しなくてはいけませんでしたので、さすがに初っ端からボウズというのは気まずく、自分でキーホルダーか何かを買った気がします(いちいちボウズの度に自分でモノを買ってたらキリがありませんのでその後そういうことはやめましたがww)。

                    8時に店を閉めると、また僕は目の前の喫茶店で晩飯を済ませ、二階の寝床へと帰りました。

                    二日目の晩には、前日あれほど気になった国道の車の音も全く気にならずにグッスリと眠りにつきました。
                    人間は環境にあっという間に順応しちゃうんだな・・・と妙に感心したものです。

                    しかし前にも書きましたよう、この高松店のある場所は、交通量だけは多いが周囲に飲食店もスーパーもない立地環境でして、昼飯のルートだけはなんとか確保したものの、それ以外の日常生活は不便この上ない場所でした。

                    一番近いコンビニもはるか1,5キロほど先です。

                    そんなわけで、赴任して最初の休日に、僕はとりあえず街に出て自転車を一台買いました。
                    なんていうことのないママチャリですが、これで行動半径がグッと広がりました。

                    自転車ならば、ちょっと離れたところにある酒屋さん、コンビニ、本屋さん、讃岐うどんのチェーン店などが自分のテリトリー内に入ります。

                    え?
                    車やバイクは持っていかなかったのかって??

                    えー・・・っと・・この話しを続ける上で避けて通れない話しなのでここでしてしまいますと、僕はその当事免許証を剥奪されておりまして、動力付きのものは何一つ運転できない環境にありました。
                    免許証を失ったのは全くもって自分の不注意と無思慮の結果としか言いようがなく、あまりに自分でも恥ずべき過去ですので、この件はサラリとここで終わらせてもらいますし、今後ともあんまり深く追求しないよう切にお願いいたしますwww

                    ただ、この土地勘のない街で、知り合いも一人もいない郊外の住処で過ごした日々を振り返る時、「バイクに乗れない」という事実は、僕のここでの生活をかなりの部分マイナス方向へ規定しました。
                    それは物理的な意味合いにおいても、精神的な意味合いにおいてもです。

                    恐らくあの頃の僕にバイクがあったのなら、僕のこの高松ライフはかなり違ったものになったでしょうし、24年後に思い出した時の印象もかなり異なったものになっていたはずです。

                    さて、高松店に赴任してちょうど一週間ほど経った時です。

                    ふらりとK店長がお店にやってきました。

                    「藤森クン今日の晩空いてるか?」とK店長は聞いてきました。

                    もとより僕がこの土地で、勤務時間外に予定なんかあろうはずがありません。

                    「いえ。大丈夫ですけど」と僕が答えると、「今日な。この店の常連さんがオレの送別会開いてくれるんだそうだ。キミの歓迎会も兼ねてるからおいで」と誘ってくれました。

                    「ええぜひ!」と僕は社交辞令でなく弾んだ声で答えました。

                    新しい土地で、新しい人間関係が始まるというのはやはり心弾むことです。

                    まだこのお店にはあまり常連さんが顔を出されていませんでしたので、僕はまだ見ぬ常連さん達に会えるのを楽しみにしておりました。
                    夜、お店を閉めると、僕は高松の中心街にある「ライオン通り」へと出かけ、教えてもらった飲み屋さんへと急ぎました。

                    お店は貸し切りらしく、すでに20人ほどの人数で酒宴が始まっているようです。
                    僕はその人々の中にK店長の姿を見つけると、「遅くなってすいませんでした」と足早に近づきました。

                    K店長は手を挙げると、周囲にいる常連さん達と思しき人たちに「これが新しい店長。藤森クンね」と僕を紹介してくれました。

                    僕は「よろしくお願いしまーーっす!」と元気よく挨拶したのですが、どうも皆さんの反応が芳しくありません。

                    「ああ・・そう。へぇ」くらいな感じです。

                    僕はちょっと出鼻を挫かれた感じを覚えつつも「よろしくお願いします」と繰り返しました。

                    その後K店長は、挨拶する人ごとに僕を紹介してくれたのですが、多少の程度こそあれ常連さん達の反応は概ね冷めたものでした。

                    とりわけ、色黒で長身の、チョビヒゲを生やしたよく似た二人組み(後に兄弟だと知った)が、僕への敵意にも似た表情を隠そうとしませんでした。

                    K店長はちょっと困ったような表情を浮かべながらも、会場の人々に挨拶をして回りました。

                    宴も終盤になり、仕切り役の常連さんの一人が「じゃあそろそろ店長に挨拶をしてもらおうか」とK店長に水を向けます。何と言っても今日の主役はK店長です。

                    K店長は大変に常連さんにも慕われていた店長さんらしく、店長さんの挨拶とそれを聞く常連さん達の間の空気はとても暖かいものでしたし、常連さん達がK店長の転勤を本当に名残惜しく思っている様子が伝わってきました。

                    K店長は最期に「じゃあ僕の後に高松店の店長になる藤森クンにも一言お願いしようかな」と僕にマイクを渡しました。

                    僕は会場の空気が微妙に変化するのを感じながらも「何にも知らない若輩者ですが、今後ともよろしくお願いします」と手短に挨拶を終えます。

                    パラ・・・パラ・・とまばらな拍手・・・

                    さすがにバカで鈍感で空気の読めない僕も、ここに至っては気が付かざるを得ませんでした。

                     もしかして・・・オレ・・全然歓迎されてない??


                    今考えてみれば(いや・・ちょっと聡い人間ならばとっくに気づくことなんでしょうが)この常連さん達の反応はしごく当たり前のことでした。

                    K店長はその時点で高松店の勤務7〜8年くらいになっていたはずですが、お店の店長として信頼されていただけでなく、休日には常連さん達と一緒にトライアルを楽しむライダー仲間でもあったのです。
                    当然そのお付き合いはオートバイという媒介を経なくても親密なものだったことでしょう。

                    その愛すべき店長が会社の都合でどこか他所の店へ転勤してしまうわけです。
                    自分達の目の前からいなくなってしまうのです。

                    FC店の常連さんというのは、直営店の常連さんとは微妙に「対本社」への距離感が異なります。
                    何かコトが起こればやはりそこは「FC店視点」で事態を解釈します。

                    「高松店の直営化」という事態の本質を、常連さん達がどの程度ニュートラルに理解してくれていたのか今となっては分かりようもありませんが、とにもかくにも彼らの愛するK店長は不本意ながらも高松店を去り、代わりにやってきたのが僕だったと。こういうわけです。

                     「本社から派遣されてきた若いヤツ」
                     ~~~~~~~~~~~~~~

                     「大学出たての、クシタニのことなんか何にも知らないヤツ」

                     「高松には何の縁もゆかりもない都会出身のよそ者」

                    それが彼らから見た僕の「立ち位置」でした。

                    もう少年漫画なら絵に描いたような「いけ好かない敵役」です。

                    気に入らないのはもうどうしようもありません、

                    もし僕が彼らの立場でも、同じように新任店長には冷ややかな感情を抱いたことでしょう。

                    その晩、二次会などが開催されたのかはもはや定かではありませんが、僕は送別会が終わると一人タクシーに乗って郊外の住家へと帰っていきました。
                    そしてその時僕がどのような感情を抱いたのかも、今となってはよく思い出せません。

                    とにもかくにもそれが僕と高松店常連さんとの「ファーストコンタクト」であり、それがお互いにとって決して幸せな出会いとは言い切れなかったことだけは確かなことなのでありました。


                    「プラスもう一枚!」のレイヤード:KUSHITANI名東店

                    0

                      ベテランライダーは皆「外気温の合わせたウエアリング」に関してそれぞれ自分なりのノウハウというものを持っているものです。

                      今回の伊勢ツーリングでは、京都店の三原店長のアウタージャケットのチョイスはコレ↓でした。



                      インナーダウン着脱可能な「ゴアテックスセットアップジャケット」(絶版)です。

                      しかし三原店長は今回このジャケットのインナーダウンを、「ホワイトグース(以下WG)ダウンジャケット」に換装して使用されていました。



                      防寒性能だけならば

                       純正ダウンインナー>>WGダウンジャケット

                      なのですが、純正は暖かい分厚みがあり、どうしてもモコモコ感が強くなってしまい動きやすさも若干スポイルされてしまいます。
                      今回は天気は雨でしたが外気温そのものはそれほどの寒さが予想されていませんでしたので、上記のような組み合わせとなったと思われます。

                      つまり防寒性能よりも運動性能や着心地を重視したチョイスってわけですね。

                      それでも「いざ寒くなった時」の備えも忘れていないのがベテランというものです。

                      帰路、ここからは連続高速走行になり時間的にも気温の低下が予想される・・・というタイミングですかさず一枚追加です。



                      クシタニが春夏物の定番としてリリースしているウインドブレーカーですね。
                      (2011年モデルのアイテム名は「ウインドブロックジャケット」です)

                      画像はその2011年モデルです。



                      これの特徴はとにかくコンパクトになること!

                      純正のスタッフバッグに収納してしまうとこんなに小さくなります。



                      この大きさだったらタンクバッグやウエストバッグに楽々収納できます。
                      そしていざとなったら大活躍!!

                      三原店長も「これのお陰で帰路は全く寒さを感じずに走れた」とのことです。

                      僕も常にバッグの片隅に常備しております。

                      寒い時期は防寒性能をワンランクアップ。
                      暑い時期はメッシュジャケットの防風アウターとして。

                      とにかく一年中活躍してくれるアイテムですね。

                      結果的に「使う・使わない」は置いておいても、バッグの中に「まだアレがもう一枚ある」というのは心のゆとりにも繋がりますよ!


                      | 1/3PAGES | >>

                      calendar

                      S M T W T F S
                         1234
                      567891011
                      12131415161718
                      19202122232425
                      26272829   
                      << February 2012 >>

                      selected entries

                      categories

                      archives

                      profile

                      search this site.

                      others

                      mobile

                      qrcode