さて、先日予告いたしました通り、これのご紹介をいたしましょう。
ここから非常に長文になりますので気力・体力が充実した時にお読みくださいね(笑)。
まず今年のモデルのご紹介の前に、ざっとこの「アラカワモデル」の概略について、僕の私物を交えつつご紹介いたしましょう!
バイクフリークとしても有名な世界的ファッションデザイナー荒川眞一郎氏とのコラボモデルを、クシタニが初めてリリースしたのは2008年の春のことでした。
これがその初期モデル(私物)となります。
今見ると「タイトなスゥイングトップ」というイメージですが、この時点でその後に続くアラカワモデルの基本はほぼ完成されています。
それまでも「街着っぽくも着られるバイクウエア」というものは存在しておりましたが、このモデルを仔細に検証してみますと、ここまで徹底的にシルエットに拘ったモデルはこのアラカワモデル以前にはほぼ存在していなかったんじゃないか?と思わせるほどの完成度でした。
とにかくシルエットは徹底して「綺麗目なタイトフィット」で、クシタニの他のモデルとのサイズ的互換性はほとんどありません。
そして「アラカワ」と言えばこの裏地チェック仕様です。痺れますネ。
また、ファスナースライダーのような小物パーツのディティールや色使いにも徹底的にこだわりました。
このモデルは、この春のモデルとしては一番最初にリリースされまして、僕の微かな記憶では確か2月の上旬には店頭に並んでいたのですが、お陰様で大反響でして、3月の中旬頃には完売になってしまっていたのではないかと記憶しております。
僕も試着してみてそのカッコ良さに一発で惚れこみ、そそくさと自分用をストックルームにキープしたことは言うまでもありません(笑)。
このジャケット、その成り立ちから完全に街着としてのウエイトが高いように思われますが、案外これがツーリングでも活躍してくれておりまして、一年の間の「メッシュじゃ寒いがゴアテックスじゃ暑い」というような中途半端な時期には大変活躍してくれています。
具体的に月で言いますと、5月中旬〜6月とか9月〜10月上旬はこのジャケットがズバリとハマるんですよ。
温度域で言うと20℃〜28℃くらいの季節でしょうか?
限られた温度域にように思われるかもしれませんが、案外このくらいの温度域は、オートバイシーズンに占める割合は長いのです。
そして、2008年の夏の東北ツーリング(約一週間)にはコレを持ち出しました。
ご経験ある方も多いと思いますが、夏の北東北は、時間や場所によってまさに「ゴアじゃ暑いけど、メッシュじゃ寒い」という状況が多いんですよね。
そして何よりも、デザインが気に入ったジャケットで旅に出るというのは無条件に心躍るものです。
画像はその夏の東北ツーリングのヒトコマです。中尊寺見学中です。
こういう観光地でも浮かないのがこのジャケットのよさですね。
階段を歩いてる女の子(山形大の女子大生)と、ちょっとお話できたりしたのもこのジャケットのお陰だと思いますよww多分。
18歳だってさ!眩しいね!!
さぁ、セールス的にも大成功をおさめたこのジャケット。
売れるものを作るのが企業としての世の慣わしですので、このモデルは当然翌年もマイナーチェンジの経てリリースされました。
これがその2009年モデルです。
基本フォルムは08年モデルを踏襲しておりまして、細かな点に修正が加えられています。
エリがドッグイヤータイプからスタンドカラーへ、裏地カラーが白・黒ともに共通した赤系のチェック柄になったのが目立った変更点でしょうか?
その他画像からは分かりませんが、表面素材に丈夫なコーデュラナイロンを採用し、08年モデルよりも張りのある仕上がりになっています。
実はこのモデルは僕は所有しておりません。
まぁこの年もあっと言う間に売切れてしまいましたので、自分用を確保できなかったという事情もあるのですが、さすがに同系列のモデルを二年連続で所有するのも気が引けてしまったんですよね。
別にコレクターってわけでもないしな・・・と。
しかし、翌年の2010年モデルのサンプルを見た瞬間そんな思いは吹き飛びました!
「これいい!!絶対買う買うっ!!!」と最初から自分用に一本余分に発注いたしました。
これがその2010年モデルです(私物)。
これがもう細部の細部まで拘りまくってですね、こういうエアインテークやポケットの玉ぶちにまで異素材を使ってアクセントを持たせています。
そしてなんと言ってもこのモデルの最大の特徴って言いますか「売り」はコレでした!
この可愛らしいウエストバッグが標準で装備されていたのです。
しかもこれ、ただウエストバッグがオマケで付いてきたってわけじゃなくてですね・・・
このベルトをジャケットの脇にスリットに通してですね・・・
ジャケットの内側でバックルを止めるとですね・・・
前のファスナーを閉めてしまえば、バッグのベルトやバックルは見えなくなるわけです・・
そうするとですね・・・
後から見ると、まるでバッグがジャケットにくっ付いているかのように見えるんですね!
これ可愛らしいでしょっ??
実際これは非常〜〜〜に評判がよく、このモデルは歴代アラカワモデルの中では¥48,300(税込)と飛び切り高価だったにも関わらず、飛ぶように売れていきました。
昨年の春夏ジャケットの中で、名東店で間違いなく一番売れたジャケットでしたね!
またこれを着てると女の子に「イヤン♪可愛い〜〜ん♪♪」と言われる効果が非常に高かったことも付記しておきますww
ついでに言うのならば、世の中の女子はたいてい「可愛いモノ好き」ではありますが、それに反して「可愛いモノ好きの男(特に中年)」のことはさほど好きではないことを同時に知りました・・・・(号泣)
さて、実はここまでが前置きです。
そうです!!前置きだったんですよっ!!
さぁそんなわけでようやく2011年モデルのご紹介です!
ジャン!
こっちは白!
昨年モデルに比べますとグッとシンプルになりまして、ちょっと先祖帰りしたような印象です。
相変わらず裏地チェックは健在でして、久しぶりに黒の裏地は初期型と同じベージュ系が採用されました。
こういうところが「初期型へのオマージュ」って感じでマニアックですね!
コレクター心に火をつけます。
白系の裏地は従来通り赤系チェック柄です。
今年モデルで目を引くのが、この袖口のベルトです!
部分的に赤のレザーが使われていていいアクセントになってます。
「袖口から風の進入を防ぐ」という実用面での効果もなくはありませんが、やっぱりこういうちょっとした遊び心みたいな部分がアラカワジャケットの魅力ですよね。
サイズは相変わらずタイトフィットでして、身長166cmの僕がLサイズを着てこんな感じです。
ちなみに僕は歴代アラカワモデルは全てLサイズを使用しております。
僕のようにチビっこい男がLサイズなんですから、Mサイズを着用できる男性は非常に稀です。
そんなわけで、このアラカワジャケットは毎年Mサイズは女性が買っていかれる割合が非常に高いですね。
特に今年モデルは袖の付け方がラグランっぽい造りになってますので、メンズモデル特有の「肩の張り」が目立ちにくく、より女性でも自然なシルエットになっているように思います。
現在各サイズ・各色入荷しておりますが、例によってご予約もそこそこ頂いておりますので、気になる方はメールかお電話で「仮予約」をお気軽にお申し付けくださいネ!