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2017.01.21 Saturday
【保存版!】新型レザージャケット解説 その1:KUSHITANI名東店

お待たせいたしました!

 

以前入荷のお知らせだけしておりました新型レザージャケットについて詳細を解説いたします。

 

ただこのモデルだけを解説いたしましても、なかなかこのジャケットの正確な立ち位置のようなものはご説明しにくく思いますので、クシタニ革ジャケットの現在のラインナップや歴史なども含めまして包括的な解説を試みたいと思います。

 

よって若干長くなりますがそこは辛抱して読んでくださいね!

 

名東店のブログは、他のクシタニショップのどのブログよりも個々のアイテムについて掘り下げて解説しているという自負はあるのですが、その分読者の皆様に若干の忍耐力も要求するのですww

 

まずは品名・品番から。

 

 ★K-0681Z スプリクトジャケット★

 

DSC07631.jpg

 

それではまず、現在のクシタニレザージャケットの大まかな分類からご説明いたしましょう。

 

カタログなどをご覧いただけましたらお分かりいただけますように、クシタニのレザージャケットはまず非常に大雑把に分類してしまうと、以下の二つのカテゴリーに集約されます。

 

L-J1.jpg

 

ライディング系ストリート系ですね。

 

この二つの開発コンセプトの相違というのはハッキリしておりまして、

 

 〇ライディング系:あくまでもオートバイに乗車した時に求められるフィット感を追究したスポーツモデル

 

代表格はインフィニティジャケット系になりますでしょうか?

 

K-0607.jpg

 

 

 〇ストリート系:服としてのデザイン性やシルエットを追究したカジュアルモデル

 

こちらの代表格はアンフィニッシュジャケットなどですね。

 

K-0672.jpg

 

このように分類できるかと思います。

 

お客さんが革ジャンに求める要素というのもほぼこのカテゴリーに二分されまして、双方求めているところが対極にありますので、開発も割り切ってどちらかに振っているわけです。

 

「どちらも」を求めた場合非常に中途半端なものにしかなりませんしね。

 

まぁここまではあくまでも趣味の問題になるのですが、実は突き詰めるとここからさらに細分化されていきます。

 

ストリート系は、そこから先は「あくまでもデザインの好み」で選んでもらえばいいわけですが、ライディング系はそこからも細かい分類があります。

 

まずは下図を見てください。

 

L=J2.jpg

 

「国内縫製モデル」「海外縫製モデル」です。

 

これはもう分かり易く「グレードの差別化」と分類してしまっても差し支えないかと思われます。

 

ライディング系はクシタニのレーシングスーツのノウハウを惜しみなくフィードバックさせていますので、本気で造るとかなり高額にならざるを得ません。

 

そこで、「コスト度外視、クシタニの持てる技術を全て投入したハイエンドモデル」「どなたにでも入手しやすいよう、海外生産することでコストダウンを目指したモデル」に分けて開発しておりわけです。

 

前者の代表格はインフニティジャケット。後者はモジュールジャケットがそれに当たるでしょうか。

 

誤解のないように申し上げますと、海外縫製モデルももちろんクシタニが長年培ったレーシングスーツのカッティングや安全性などは出来うる限りフィードバックさせていますし、「価格」というのも性能の大事な要素です。

 

むしろ他社さんの同カテゴリーに対抗する意味合いでは、むしろこちらが主戦場と言っても差し支えないんじゃないでしょうか?

 

僕も長年このカテゴリーの商品を見ておりますが、モデルを重ねるごとにクオリティはアップしておりますし、「よくこの価格でここまで作り込むよなぁ」と感動する程、心血注がれてるのがよく分かります。

 

海外生産モデルは、性格上ワンロット生産の完全限定モデルですので、「気に入ったデザインが出た時が買い時」というプレミア感も楽しみのひとつですしね!

 

さて。

 

ここからが若干本題めいてくるのですが、実は国内生産モデルもまたさらに二つの系統に分類されるのです。

 

それは・・・

 

 ○出来うる限り「レーシングスーツの上半身だけをジャケットに仕上げることを目指した」スポーツに特化したモデル

 

 ○レーシングスーツの技術を極力フィードバックしつつ、ツーリングでの使用を主目的にした汎用性のあるモデル

 

です。

 

繰り返しになりますが、前者の代表格は「インフィニティジャケット機Ν供廚箸いΔ海箸砲覆蠅泙后

 

K-0607.jpg

 

「モデル供廚呂気蕕乏笋蠕擇辰毒愧罎縫┘▲蹈僖奪箸眩備しています。

 

K-0676.jpg

 

この両モデルは、アクセルライドパンツと連結するとMFJ公認を取得できるということからもモデルの特性が窺い知れると思います。

 

分かり易く言ってしまえば、このジャケットは「レザージャケット以上・レーシングスーツ未満」という非常に割り切ったモデルなのです。

 

しかしごく一般的なツーリングに使用しようと思うと若干スパルタン過ぎます。

 

カッティングはかなり前傾のキツい立体裁断が施されていますし、デザインもスポーティ。

なによりも相当高額です。

 

では、後者の「レーシングスーツの技術を極力フィードバックしつつ、ツーリングでの使用を主目的にした汎用性のあるスポーツツーリングモデル」というのはどれに当たるのでしょうか?

 

ここからが核心です。

 

実はここ数年ここのポジションが空いていたのです。

 

L-j4.jpg

 

 

 

クシタニの長いお客様ならご存知の通り、クシタニのレザージャケットのこのポジションには長年「コンプリートジャケット」というモデルが不動の位置を確保していました。

 

L-J3.jpg

 

 

K-0512.jpg

 

このモデルは初期モデルです。

 

ちゃんと追及すれば判明すると思うのですがw、恐らく90年代後半から2000年代前半までラインナップされておりました。

 

カッティングは、オートバイに乗った時に余分なダブつきやバタつきが発生しにくい立体化されたものが採用されつつ、オートバイを降りた時にも身体を拘束し過ぎない絶妙なものでした。

 

革はしっかりと厚みがありながら、しっとりとした柔らかい風合いも併せ持った上質なオイルレザーで、誰が触っても「いい革だ」と実感できるものでした。

 

長年、クシタニのレザージャケットの看板モデルとして君臨し、ストリート系の代表格「シングルジャケット」と二枚看板を担っておりました。

 

売る方としましても「顧客満足度が非常に高い鉄板アイテム」として、自信を持ってオススメ出来るアイテムのひとつでした。

 

したがいまして、メーカーとしても大事に育てていた定番モデルで、時々マイナーチェンジをしながら長くラインナップされ続けました。

 

これがセカンドモデル(だったはずw)です。

 

K-0605.jpg

 

カッティングに小変更を加えて、よりフイット感を増すためのマイナーチェンジだったと記憶しております。

 

品番こそ変わったものの、「完璧」を意味する「コンプリートジャケット」という商品名はそのままに、アイコンとも言える「両胸のナナメファスナー」も継続されました。

 

確か発売から20年目には、革をエグザリート化した(この要望はメチャクチャ多かった!)限定モデルなんかもリリースされました。

 

そして2014年頃にまたマイナーチェンジが施されました。

 

K-0655.jpg

 

写真は「パールホワイト」ですが、もちろん黒もラインナップされました。

 

象徴的だった胸のポケットは片側だけに変更され、脇にはスーツと同じザイロンニットが装備されました。

 

しかし長年に渡るコンプリートジャケットの歴史は一旦ここで幕を閉じます。

 

正直セールス的にはそれほど振るわなかった・・・という記憶があります。

恐らく一番の要因は価格面でしょう・・・

 

それまでは10万円を切る価格で、国内生産モデルの中の言わば「普及モデル」としてインフィニティジャケットとの差別化が成り立っていたのですが、このモデルでついに税抜き¥110,000となり、棲み分けが難しくなったのが主因と思われます・・・

 

恐らく生産は1〜2ロットで終了してしまったはずです。

 

しかしこれはもういたしかたのないことです。

 

「いい物を作ろう」と思えばコストアップは避けられませんし、かと言って品質的な妥協もしたくない・・・・

 

コンプリートジャケットの生産終了は、開発陣としても(もちろん我々販売サイドとしても)苦渋の決断だったに違いありません。

 

しかし生産が終了してからもこのポジションの革ジャケットへの希求の声は無くなりませんでした。

むしろ年々大きくなっていたっと言ってもいいかもしれません。

 

 「どうせクシタニの革ジャケットを買うならば、その中で技術の粋を極めたモデルが欲しい」

 「しかしやはりツーリングでの使用を前提とした汎用性も欲しい」

 

恐らくこういうポジションのジャケットが、多くのツーリングライダー、多くのクシタニファンの最もマスな部分なのではないでしょうか?

 

当然開発陣もそこを意識してなかったわけではないでしょう。

 

ここ数年の沈黙を破り、昨年の夏の社内向け展示会で一本の新作革ジャケットが提案されました。

 

大変前置きが長くなりましたが、これが今回デリバリー開始された「スプリクトジャケット」というわけです!

 

DSC07632.jpg

 

大体このジャケットの「立ち位置」のようなものがご理解いただけましたでしょうか?

 

それでは次回にこのモデルの詳細について解説したいと思います!お楽しみに!!

 

 

 

 

 

 

 

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